50代男性が388万円被害 諫早、供託金名目

 諫早署は13日、長崎県諫早市内の50代自営業男性が融資の保全供託金などを名目に約388万円をだまし取られたと発表した。特殊詐欺事件として捜査している。
 同署によると3月16日、男性が経営する会社の事務所に「3千万円まで年率0.8%で融資する」などと記したファクスが届いた。男性が申し込むと、「チバ」「タシロ」を名乗る男が電話で「融資には期日前返済や保全供託金が必要」とだました。信じた男性は4月9日まで10回にわたって計約388万円を指定された口座に振り込んだ。その後、連絡が取れなくなったため同署に相談、発覚した。
 同署は▽電話やファクスでの融資勧誘▽融資会社との契約なのに個人名義の口座に振り込ませる▽振込先が2度、3度と変わる-といったケースは詐欺を疑い、注意するよう呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社