古田新太とのタッグでさらに個性派路線に拍車がかかりそうな尾上右近

イメージ

俳優の古田新太と歌舞伎俳優の尾上右近が、7月9日にから都内で上演されるミュージカル「衛生」でダブル主演することを、各メディアが報じた。

物語は、水洗トイレが普及する前の昭和33年から始まり、排せつ物を肥料として扱う業者一家の悪行ざんまいを、ポップな音楽に乗せて描く異色のミュージカル。し尿くみ取り業者の社長を古田が、その息子を右近が演じるという。

右近は「僕は『歌舞伎界のプリンス』とメディアで紹介していただく機会が多くございます。実際は黒さや、品のなさが内在した一人の人間です」と自身の内面を吐露。

今作に向け、「今回のお役を通して自分の中の闇や毒をここぞとばかりにさらけ出し、元来の歌舞伎にもある、ダークな内容やタブーにどんどん触れ、見る人の心に突き刺さるよう、本当の歌舞伎役者スピリッツにのっとってこのお芝居にチャレンジさせていただきたいと思います!」と意気込んでいるという。

母方の祖父に昭和の大スター・鶴田浩二を持つ右近。浄瑠璃の清元節宗家の家に生まれながら、幼少の頃、名優とうたわれた曽祖父の映像『春興鏡獅子』に魅せられ、役者を志望。2000年に初舞台を踏み、子役を経て七代目尾上菊五郎のもとで役者としての修行を積み実力を磨いた。

「踊りに定評があり、女形を中心に立役も務め『歌舞伎界のプリンス』と呼ばれる右近。しかし、あるテレビ番組で『カレーを年間360食ぐらい食べます』と発言。2020年2月、フジテレビ系『アウト×デラックス』でマツコ・デラックスが『いま一番好きな歌舞伎界のプリンス』として紹介し、一躍その名前が売れた。古田とのタッグで、さらに個性派路線に拍車がかかりそうだ」(演劇担当記者)

今年3月29日からは、フジテレビ系の情報番組「めざまし8」にて月曜スペシャルキャスターに就任。情報番組のレギュラーに初挑戦中で、大いに歌舞伎界のPRとなりそうだ。

© 株式会社ジェイプレス社