未成年者誘拐 介護士の男に懲役2年6カ月求刑

SNSで知り合った愛知県の女子中学生を約1か月間誘拐したとされている男の裁判が、14日開かれ、検察は懲役2年6カ月を求刑しました。

 未成年者誘拐の罪に問われているのは奈良市の介護士・伊藤優被告(31)です。起訴状などによりますと、伊藤被告はSNS上で知り合った愛知県の当時14歳の女子中学生を、今年1月4日から2月1日までの約1か月間、奈良市内の自宅に誘拐したとされています。14日開かれた初公判で伊藤被告は起訴内容をすべて認めました。そして検察側は「判断能力が未成熟な少女を誘惑した卑劣で悪質な行為。汲むべき状況は皆無だ。」などと述べ、懲役2年6カ月を求刑しました。これに対し、弁護側は被告がすべて認めていることや「更生の場が準備されており、再犯する可能性は低い」として短期の刑にするべきだと訴えました。判決は5月13日に言い渡されます。なお、伊藤被告は2015年7月にも同様の犯行をはたらいたとして懲役4年の有罪判決をうけています。

© 奈良テレビ放送株式会社