【予算300万円のミニバン選び】ホンダ フリードとトヨタ シエンタをガチ比較! 燃費だけならシエンタだが、使い勝手ならフリード

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軽自動車じゃちょっと狭いし、かといってアルファードはデカすぎるし……と“ちょうどいいサイズ”のミニバンを探しているひとも少なくないハズ。そこで予算300万円に設定し、納車後のランニングコストを含め一体どれが買いなのか? を徹底検証。今回はホンダ フリードとトヨタ シエンタのハイブリッド対決を敢行! 今まさにクルマ選びで頭を抱えているあなた、必見ですよ!

ホンダ フリード&トヨタ シエンタ

運転に自信がなくてもOK! コンパクトミニバン対決

子どもが小さいうちは、とくにあると嬉しい両側スライドドア。天井の高い室内や、アレンジ豊富な3列シートも子育ての味方ですが、あんまり大きいサイズのミニバンは運転に自信がない、という人も多いですよね。今回は、3列シートのコンパクトミニバン頂上決戦!

ボディサイズはほぼ同じ、最小回転半径も同じ5.2mで小回りがきく、ホンダ フリードとトヨタ シエンタのイチオシグレード同士を徹底比較。購入後のランニングコストまで大予想します!

フリード買うならセパレートシートがオススメ! 運転支援システムの充実も嬉しいポイント

ホンダ フリードはガソリンモデルとハイブリッドモデルがあり、2列5人乗りと3列6人乗り/7人乗りというバリエーション。その中でイチオシグレードは、256万1900円のハイブリッド G・ホンダセンシングです。

シートの間に長尺の荷物を載せることも可能なため、わざわざトランクに載せなくとも使えるのは嬉しいポイント

3列シートで2列目がセパレートシート(左右独立シート)となる6人乗りと、ベンチシートとなる7人乗りが選べますが、運転席から3列目まで室内で移動できるセンターウォークスルーが使える6人乗りが、子育て中には何かと便利でオススメ。

さらにいえば運転席/助手席の

にはスマホなどの小物を入れることが可能なため、何かと荷物の多い子育て世代にはかなり嬉しいポイントです。

UVカットガラスが標準装備! オプションは付けるべき

ハイブリッドGには両側電動スライドドアが標準装備となっており、車内からは運転席右側にスイッチで操作する, 温度を2段階で調整できるシートヒーターは絶対に選びたいオプションのひとつだ
ハイブリッドGには両側電動スライドドアが標準装備となっており、車内からは運転席右側にスイッチで操作する, 温度を2段階で調整できるシートヒーターは絶対に選びたいオプションのひとつだ

スライドドアが両側ともパワースライドドアになり、フルオートエアコンやUVカット機能付ガラスは標準装備!

でも運転席&助手席シートヒーター、2列目シートのロールサンシェード、高機能なIRカット/スーパーUVカットガラスは、プラズマクラスター搭載フルオートエアコンや撥水/ヒーテッドドアミラーなどが揃うパッケージオプションで7万1500円となっています。

長距離ドライブも楽ちん! 先進装備はフリードに軍配

メーターはダッシュボード奥に設置されているため視線移動なしで確認できるのは嬉しいポイント。ディーラーオプションナビを選べばメーター内にナビ情報を映すことも可能

安全装備では、誤発進抑制機能や衝突軽減ブレーキをはじめ9つの先進安全運転支援システムが揃う「Honda SENSING」が標準装備。外観では15インチスチールホイールで、アルミホイールはオプションですが、LEDヘッドライト/LEDアクティブコーナリングライトは標準装備となっています。

シエンタ買うなら7人乗りがオススメ。スライドドアの機能が超便利だった

対するトヨタ シエンタもまた、ガソリンモデルとハイブリッドモデルがあり、と、(4WD車は6人乗り)をラインアップ。その中でイチオシグレードは246万4000円のG(ハイブリッド)。2WDで3列シート7人乗りのモデルです。

スライドドアの予約機能がイイ! シートヒーターオプションも比較的安い

両側ともパワースライドドアで、こちらはウェルカムオープン&予約ロック機能も付いています。

ロールサンシェードは設定がなく、シートヒーターはスーパーUVカット+IRカット機能+撥水機能付きグリーンガラスとステアリングヒーターとのセットオプションが4万2900円で用意されています。

先進装備は必要最低限の機能のみ

シエンタのメーターはどの席からでも確認しやすい位置にある

安全装備はプリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラートなどの「Toyota Safety Sense(トヨタ・セーフティセンス)」が標準装備ですが、誤発進抑制機能やアダプティブクルーズコントロールの設定はなし。この時代においてはやや手薄な印象で、オプションでも用意されていません。外観は15インチスチールホイールでLEDヘッドランプとなります。

そのため現在、特別仕様車としてGをベースにした「G Safety Edition(セーフティエディション)」が発売されています。

こちらには誤発進を抑制するインテリジェントクリアランスソナー(パーキングブレーキサポートブレーキ)や、パノラミックビューモニターが備わる(ナビは別売り)うえ、シートヒーターやステアリングヒーター、スーパーUVカット+IRカット機能+撥水機能付きグリーンガラスも標準装備となります。

インパネのオレンジのアクセントカラーが地味なブラックになるのと、ボディカラーが4色しか選択できないということ以外で、選ばない理由が見当たりません。価格はGの10万円高、256万2000円(ハイブリッド)です。

ホンダ フリード&トヨタ シエンタ

シートアレンジのしやすさに違いが! 操作の手軽さで選ぶなら僅差でフリード

室内の使い勝手を比べてみると、大きな違いは3列目のシートアレンジとラゲッジの使い方です。

フリードは手軽さがイイ! 自転車&ベビーカーもラクラク積載

3列目は左右に跳ね上げるタイプのため、例えば右側だけ折り畳むといった使い方も可能

ホンダ フリードは、3列目の座面を5:5分割で。

少し手間はかかりますが、低いフロアと高い天井を持つフリードのラゲッジはベビーカーを立てて積むのにピッタリ。2列目シートがセパレートタイプなら、その隙間を使って26インチの自転車もラクラク積載。これはかなり便利です! ただ運転中の後方視界がやや遮られるのが弱点ではありますが。

手間はかかるが、シエンタはまっ平なフロアが自慢

3列目を片付けてしまえば、フラットなラゲッジが出現。フリードは横幅のある荷物を載せる際に跳ね上げたシートが干渉する場合があるが、シエンタの場合はそれがないため荷物のサイズを気にすることなく載せられる

シエンタの3列目シートはが特徴で、2列目シートの下に格納されるので、出っ張りのほとんどないラゲッジ空間が作れます。

ただ、ダイブダウンするには毎回2列目シートを浮かせる必要があるので、チャイルドシートを設置している場合はちょっと面倒なのが玉にキズ。

シエンタには、子どもがチャイルドシートを卒業してからのファミリーの方が向いているかもしれません。もしくは、普段は2列5人乗りとして使い、いざという時は3列7人乗りにもなる、という感覚の方がいいと思います。

燃費の差はわずか! だが街乗りメインならシエンタに軍配

さて、最後にランニングコストを比べてみます。フリードは1.5リッターエンジン+1モーターのハイブリッドで、エンジンをメインにモーターがアシストするイメージ。WLTCモード燃費は20.8km/Lとなっています。

シエンタは1.5リッターエンジン+2モーターのハイブリッドで、積極的にモーターを使って走るタイプ。WLTCモード燃費は22.8km/Lとなっています。

月500キロ走行で燃料代はわずかにシエンタが安い

2つの特徴を大まかに分けると、フリードは高速走行で効率の良さを発揮し、シエンタは渋滞時を含むチョイ乗りの多い市街地でメリットが大きいと言えるでしょう。

なので実用燃費も、高速走行が多い・少ないで変わってくるのですが、高速:市街地が半々くらいの場合は、総合するとフリードが約18.0km/L、シエンタが約20.0km/Lくらいと、1〜2km/Lほどしか変わらないというのが正直なところ。

レギュラーガソリンが143.4円(全国平均・4月12日現在)で月500km走行すると、ガソリン代はフリードが約3983円、シエンタが3585円という結果です。

家族で長期間使うならフリード。街乗り中心ならシエンタがオススメ

オススメのオプションは、フリードは室内で過ごす時間を便利にしてくれる「シートバックテーブル」9900円。ドリンクホルダーやコンビニフックがあり、格納タイプで使わない時も邪魔にならないのがいいですね。

シエンタでは、子どもが汚れたまま座ったり、飲み物をこぼしても安心な「フルシートカバー(撥水)1・2列目用)3万4650円。SRSサイドエアバッグにも対応しているので、安心ですね。

というわけでまとめると、ベビーカーから自転車などまで積めて、先進の安全運転支援技術も充実していて遠出も安心、子どもの誕生から大きくなるまで長く使えるフリード。

コンパクトカーの延長のような運転しやすさがあり、街中のチョイ乗りでも燃費がよく、AC100Vコンセントが使えるなどハイブリッドならではの便利さもあるシエンタ。あなたのファミリーには、どちらが合いそうですか? ぜひじっくり選んでくださいね。

【筆者:まるも 亜希子】