ソフトバンク・和田が球団史上3人目の40代白星「熊本地震から5年目なので絶対に勝ちたかった」

ファンの声援にこたえるソフトバンク・和田

ソフトバンクの和田毅投手(40)が14日のオリックス戦(ペイペイ)で球団史上3人目となる40代白星を飾った。

相手先発は前回1日の対戦でチームが2安打完封負けを喫した球界のエース・山本。「簡単に点を取れる投手ではない。自分がゼロに抑えていければチャンスはある」。こう力を込めて臨んだマウンドだった。言葉通りに0を並べた。

足がつったことで7回途中の降板となったが、4安打無失点の快投だった。お立ち台では「今日のように粘り強い投球をしていけば(次回以降も勝利の)チャンスはあると思う。今日は熊本地震から5年目なので九州のチームとして絶対に勝ちたかった。いい試合ができて良かった」と話した。

プロの世界に入った22歳の時に「最低40歳まで現役でやりたい」と目標を立てた。大学時代に徹底して走り込んで土台を作り上げた自負を胸に、プロでも猛練習を続けて歩みを止めなかった。「満足は引退するまでないと思う。その日できることを一生懸命やって、次に投げる日にはさらにいいボールを投げたい」。信念と努力の結晶が不惑の勝利につながった。

援護したのは打のベテラン・松田だった。山本から決勝打を含む3安打猛打賞で和田に白星を贈った。ここからも不惑の左腕がチームを引っ張る。

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