阿部寛「ドラゴン桜」新作に「前作を越えるものを作りたい!」。長澤まさみ、髙橋海人、平手友梨奈らが制作会見に登壇

TBS系で4月25日にスタートする連続ドラマ「ドラゴン桜」(日曜午後9:00)の制作会見が行われ、主演の阿部寛のほか、共演の長澤まさみ、髙橋海人(King & Prince)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、及川光博が出席した。

ドラマは、2005年7月期に金曜ドラマ枠で放送され、社会的ブームを巻き起こした「ドラゴン桜」の続編となる新シリーズ。原作は、週刊漫画誌「モーニング」(講談社)で人気連載中の三田紀房氏による「ドラゴン桜2」で、10年ぶりに龍山高校に戻って来た、元暴走族で弁護士の桜木建二(阿部寛)と、生徒たちの東大受験までの新たな物語が展開される。

16年ぶりに桜木を演じる阿部は「今回もこの役を演じられるということ、しかも、『日曜劇場』でやれるということで、非常に光栄です。心から感謝していますし、前作を越えるものを作りたいなと思いながら、葛藤して頑張っています」とあいさつ。そして、桜木のキャラクターは基本的に変わっていないものの、今回は、冒頭からアクションシーンなど、前回にはなかった展開から始まっており、「ここ1カ月ぐらいは体力勝負というか。この年齢で体を痛めたりしながらやっています」と過酷だったそう。それでも「最近は長澤さんも来てくださって、学校のシーンも始まったのでワクワクしている」と笑顔を見せ、「学生さんだけじゃなく、大人の方が見ても参考になるものがたくさんあると思うので、そこの部分は変えずにやっていきたいと思います」と意気込んだ。

また、会見の司会を務めた同局の篠原梨菜アナウンサーは東大出身。小学校低学年の時にドラマを見て、東大に憧れ、「勉強ってかっこいい」と感じたそうで、話を聞いた阿部は「この作品に出演して、いろんな芸能界の方から『子どもが勉強しなかったのに、ドラマの影響を受けて、いい大学に入った』という話を聞きました。今もそう言ってくださる人がいるから、それが何よりもうれしいです」と多くの人に影響を与える作品となっていることを喜んだ。

桜木が前作で受け持った“東大クラス”の教え子で、弁護士となった水野直美役を演じる長澤は「どんなキャラクターだったかなと思い出しながら手探りな感じで、現場にいます。水野は、桜木先生に対しての恩返しみたいなことをやろうとしている。これからを担う若い人たちの頑張りを見届ける側になるということで、責任重大だと思いますが、台本を読んでいると、桜木先生の言う言葉に、後押しする側だけど、自分が鼓舞されているのを感じていて。桜木先生という存在は、今でも大きいです。当時も感じていたけど、唯一無二の人なんだと感じていますね」としみじみ。そして、生徒たちには「受験は、その先の自分の人生を変える出来事。その方法を自分次第で変えることができるのが魅力だと思うので、一生懸命に突き進んでほしいなと思います」とエールを送った。

東大専科の生徒の1人、瀬戸輝役の髙橋は「僕がこれまで演じた中で、一番男らしく武骨なキャラクターで、素の僕とは違うところがたくさんあるので、悪戦苦闘していますが、日々勉強だと思って頑張っています」と前向きに発言。両親を亡くし、姉が営むラーメン店を手伝う瀬戸を演じるにあたっては「ラーメンを毎日食べています。毎日はうそですけど(笑)、2日に1回は食べています。僕には実際に姉がいるんですが、姉と僕との絆も演技に生かしていきたいです」と語り、そんな髙橋について、阿部は「髙橋くんはお芝居のキレがいい。今までにいなかった生徒で、今後どうなっていくのか楽しみです」と期待を寄せた。

また、King & Princeメンバーの反応を聞かれた髙橋は、King & Princeでは、誰かの仕事が決まるとメンバー全員の前で発表されると明かし、今回の発表では「みんな飛び上がって喜んでくれました。みんなの期待も背負っているので頑張りたいです」と気合を入れていた。

そして、全国トップレベルのバドミントン選手として活躍する岩崎楓を演じる平手は、「楓という女の子は、真っすぐで仲間思いの子。バドミントンの練習はハードで大変ですが、すごくすてきな先生で助けられています」とコメント。平手の練習風景を見たという及川が「反射神経がすごい。体が面倒くさがってないの」と言うと、長澤も「私も見ました。すごく運動神経がいい」とその姿を絶賛。すると阿部も同意し、「階段を落ちるシーンでも見事な落ち方をして、監督もすごいなと感心していた。そこから監督の彼女を見る目が変化したと思う。それで、(トレーニングをしているのか)聞いたら、岡田准一くんのところでトレーニングしているらしい」と話し、平手は「は、はい…」と照れ笑いをしていた。

さらに、これまでの俳優生活の中で、自身が影響を受けた言葉について聞かれた阿部は、デビュー直後の出来事を回顧。20代前半の映画の撮影現場で、衣装のことなど、すべて監督に言われたとおりに撮影に臨んでいたが、その作品のクランクアップ後に、老年のカメラマンから「阿部くん、自分の身は自分で守れよ」と言われた言葉が忘れられないと明かし、「特に何かに限定して言われたわけではないものの、衣装のことかもしれないし、自分の芝居に責任を持つということだったのかもしれないし…。それ以降、人ではなくて、まず自分のことに責任を持って全部やるということを胸に抱いてやってきました」と打ち明ける。そして「今作にもそういうセリフが出てきます。世の中に元気を届けられる、そういう作品を目指して日々、頑張っていきたいと思います」と決意を述べた。

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