SC相模原の新スタジアムにも「積極参画」 DeNA岡村社長

写真撮影に応じる(左から)DeNAの岡村信悟社長、本村賢太郎市長、SC相模原の望月重良会長=相模原市役所

 サッカーJ2リーグ(J2)のSC相模原の経営に参画しているIT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)の岡村信悟社長は15日、相模原市内で、新スタジアムの建設構想に関し「積極的に参画していきたい」と述べ、前向きな姿勢を示した。同日、SC相模原の望月重良会長らと市役所に本村賢太郎市長を訪問。その後の記者団の取材に答えた。

 J2に初昇格したSC相模原はJ2基準を満たすスタジアムの整備が課題で、米陸軍相模総合補給廠(しょう)=同市中央区=の返還地に新スタジアムを建設する構想がある。返還地はJR相模原駅前にある約15ヘクタールの広さの国有地で、市は土地の活用計画を検討している。

 岡村社長は「構想があるのは素晴らしいこと」とし、「スキームはいろいろある。民間の力を結集するなど知見を生かして方法を考えていきたい」と話した。

 DeNAは2011年に横浜DeNAベイスターズの親会社としてプロ野球に参入。16年に球団本拠地の運営会社「横浜スタジアム」を買収し、球団と球場の一体経営を進め、チームを躍進させている。バスケットボール男子Bリーグ1部の川崎ブレイブサンダースの運営にも参画している。

 岡村社長はこうしたノウハウの蓄積を念頭に「スポーツのコンテンツとしてのチームと、それを支えるスタジアムやアリーナ。この二つを組み合わせることで地域に大きな力を生み出せる」と強調した。

 本村市長との会談では「サッカーという最も影響力のあるスポーツを通じて、相模原を盛り上げていきたい」と意気込みを語り、本村市長も「相模原のシビックプライドの醸成につなげていただければうれしい」と応じた。

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