永野芽郁 初挑戦のピアノ演奏披露 嗚咽する姿も 「そして、バトンは渡された」特報公開

永野芽郁、田中圭、石原さとみが出演する、2019年の本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名小説の映画化作「そして、バトンは渡された」の特報が公開された。

公開された特報では、永野芽郁演じる優子の「私は、苗字が4回も変わりました」のセリフから始まり、血のつながらない父親である田中圭演じる”森宮さん”と優子が仲むつまじく料理をし、優子のピアノの伴奏に合わせ森宮さんが歌うシーンが描かれる。そして、もう1つの物語である、石原さとみ演じる梨花と娘のみぃたんの血のつながらない親子が映し出され、梨花がみぃたんの服を選び、お互いに顔を寄せながら抱きしめ合う姿が描かれている。その一方で、終わりには感情を抑えきれず嗚咽する優子の姿も映し出される。

ピアノを弾きながらの演技は初挑戦となる永野芽郁は、「次いつ練習に行けるかな、という前向きな気持ちでピアノと接することができたので、この作品でピアノと出会えて良かったです」と初挑戦の感想を語っている。永野のピアノ演奏をみていた田中も、「ピアノを弾いている永野芽郁はオーラを発していました」と語っている。

あわせて、岡田健史、大森南朋、市村正親、稲垣来泉の出演が発表された。岡田健史は、優子が淡い恋心を抱く同級生で、天才ピアニストとして周囲から大きな期待をされている早瀬賢人を演じる。子役の稲垣来泉は、梨花の血のつながらない娘・みぃたん役を務めている。

「そして、バトンは渡された」は、血のつながらない親の間を”リレー”され、4回も名字が変わった森宮優子を主人公にした作品。現在は料理上手で年齢差の小さい義理の父親・森宮と二人暮らしをしている優子は、卒業式でピアノを弾く「旅立ちの日に」を猛特訓中。「将来」「恋」「友達」など、うまくいかないことばかり。一方で、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花は、泣き虫な娘のみぃたんに愛情を注いでいたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう。そんな異なる2つの物語がつながっていく。原作は、感動作として反響を呼び、累計発行部数は77万部を突破している。

【コメント】

■岡田健史
天才ピアニスト役ということで、彼にしかわからない欲望や悩みがあり、映画のなかではその悩みを解消していくことが描かれています。実は早瀬の要素の中に自分と近いものが発見できたのですが、それは“浮遊している”所です。少し変わったキャラクターですが、早瀬から生きる手がかりを得ることができました。永野さんとは同い年で初めての共演でしたが、彼女が先をいってくれればいってくれるほど、必死に追いかけながら芝居をするのが刺激的でした。同い年の方との共演は少ないので、とても恵まれた現場でした。ピアノも今回初めて挑戦しまして、クランクイン前から約4か月間ピアノの先生に習い、おかげでピアノはとても好きになりましたが、圧倒的に難しかったです。仕上がりがどのようになっているのか僕自身も楽しみです。

■大森南朋
前田哲監督の作品に久しぶりに参加出来て嬉しかったです。脚本を読んだ時に、僕も騙されたので、そういう面白みが映像に出てくると思うと、一映画ファンとしても楽しみです。色々なエピソードが綴られているので、テンポの良い作品になるなと思うのですが、現場ではじっくりと芝居をしていたので、どういう仕上がりになるか。監督の手腕がすごく楽しみです。石原さとみさんは素敵な方です。あの石原さとみさん、に翻弄される役どころでしたので、光栄です。また、来泉ちゃんは本当にいい子でした。監督の演出で、急にさっきと違う演技を本番でやってきて、監督から『大森さん、大丈夫でしょ?』と言われて『大丈夫ですよ』と返していましたが、内心はドキドキしていました。

■市村正親
非常に穏やかで落ち着いた日々の中、泉ヶ原を演じさせて頂きました。
私が演じた泉ヶ原は、非常に紳士でね、早くに妻を亡くし、子供は外国に行ったっきり、大きな家で家政婦と2人で暮らしている中、梨花さんやみぃたんに出会い、彼の人生にも変化が訪れます。石原さとみちゃんは以前から面識があり、色んな作品で見ていて、いい女優さんだなと。初めて会った時とは違って、年齢を重ねられて、目の奥にある深みというかな、悲しみ、温かさ、色んな物を表現出来る女優さんに成長されたんだなと感じました。

■原作者:瀬尾まいこ
この作品は自分でも「こんな気持ちを書きたかったんだ」と思えた大好きな作品なので、映画になるなんてとてもうれしいです。
キャストの方をお聞きし、最初は皆さん美しすぎるんじゃないかと思っていたのですが、短い予告編を見ただけで、小説の中にいた登場人物が実際に目の前に現れたようでドキドキしました。映画を見るのが楽しみです。

【作品情報】
そして、バトンは渡された
2021年10月29日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

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