【街をプロデュース・鳥取県鳥取市①】魅力がないなんてとんでもない! 空港も観光もアクセス抜群!

鳥取砂丘でラクダに乗る岸本氏

「エモいよ君は」「いつかの馬鹿ップル」「夜にパオーン」「なま剛力スタジアム」…日本全国に増え続ける面白い名前のパン屋のプロデューサー・岸本拓也氏が、もし地方の町をプロデュースしたら? 新規開店のために日本を飛び回り、地道な調査を重ねる岸本氏。蓄えた知識と独特のセンスを町おこしに生かしてもらおう、という連載です。

【鳥取県鳥取市①】最初にお話ししたいのは、鳥取県の鳥取市など東部エリアです。

基本的な鳥取県のデータを見ていくと、人口は55万人ほどで全国47位。この人口を東京23区に当てはめると、世田谷区(92万人)、練馬区(73万人)より少なく、江東区(52万人)より上の8番目です。「令和3年版『統計でみた鳥取県』によれば、1人当たり県民所得全国45位、世帯主収入45位、大卒者に占める就職者の割合47位、共働き世帯の割合10位、日照時間46位、降水日数5位。そして「都道府県魅力度ランキング2020」で40位。

魅力がないように思うでしょ? しかし、僕は初めて行ったその日に、鳥取にすっかり魅了されたんですよ。

訪れたきっかけは、Jリーグ・ガイナーレ鳥取のGMの岡野雅行さんと知り合い、話を聞いたことでした。鳥取って行ったことがない。どんなコミュニティーがあるのか謎だ。見てみたい。好奇心で心が躍ったんです。

飛行機が鳥取砂丘コナン空港に向けて高度を下げている時、窓から鳥取砂丘が見えます。そして着陸直前に見えた湖山池。これが実に美しかった! その景色に心をつかまれ、空港に着いた時に「次はいつ来れるんだろう」とすでに思っていました(笑い)。

空港から中心街までは、タクシーで15分。アクセスがめちゃくちゃいいです。そして街から見えるぽっこりとした美しい山。久松山です。風情があって、何度も写真を撮りました。有名な鳥取砂丘は駅からタクシーで15分。近っ! 壮大な鳥取砂丘は最高のインスタ映え写真撮影スポット。もちろん、ラクダに乗って写真を撮りました。さらに車で1時間も走れば三朝温泉があります。

自然の観光資源にすぐアクセスできる強み。ここに「食」が加わります。町おこしに使えるのに、活用されてない食材があるんです。(続く)

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