20周年を迎えた「聞き書き甲子園」 ~参加高校生の募集にあたり「記者説明会」を開催~

2021年4月16日(金)
聞き書き甲子園実行委員会

「聞き書き甲子園」は、今年20周年を迎えました。全国12地域の森・川・海の「名人」を取材する高校生を募集するにあたり、5月11日(火)に「記者説明会」を開催します。

「聞き書き甲子園」は、全国の高校生が森・川・海の「名人」を訪ね、その知恵や技(わざ)、心を「聞
き書き」し、記録・発信する活動です。
平成14年度に始まった同甲子園には、延べ1800人近い高校生が参加しました。
令和元年度より、名人の推薦と高校生の受入れに協力する市町村(地域)を全国から公募。農山漁村地域と高校生をつなぐ活動を展開しています。
本年度、第20回大会に参加する高校生を募集するにあたり、これまでの活動意義や本年度ご協力いただく市町村(12地域)の紹介等を行う「記者説明会」を開催します。

日 時:5月11日(火) 午後2時~3時
場 所:農林水産省 北別館8階 AB会議室
内 容:事業趣旨の説明(渋澤寿一: 聞き書き甲子園実行委員会委員長)
本年度実施する12市町村(地域)の紹介、質疑応答
申 込:5月7日(金)までに下記事務局までご連絡ください。
主 催:聞き書き甲子園実行委員会
(農林水産省/文部科学省/環境省/国土緑化推進機構/NPO法人共存の森ネットワーク)

「聞き書き甲子園」とは

「聞き書き甲子園」は、全国の高校生が農林水産省の関連団体より選定・表彰される森・川・海の「名人」を訪ね、「聞き書き」する活動として、平成14 年度(2002年度)にスタートしました。令和元年度(2018年度)より、「名人」の推薦と高校生の受入れに協力する市町村(地域)と連携し、実施しています。
※前年度、第19回大会はコロナ感染症拡大にともない、開催を中止しましたが、第20回大会(本年度)は、感染防止対策を徹底し実施します。

「聞き書き」とは

「聞き書き」の基本は、一対一のコミュニケーションです。高校生は、「名人」との対話をすべて録音し、一言一句を書き起こして、「名人」の言葉だけで、作品をまとめていきます。
高校生は、「聞き書き」を通して「名人」の生きざま(人生)を受け止めます。「森が泣いている」「村が寂しくなった」と語る「名人」の思いに少しでも応えたいと、里山里海の保全や地域活性化などに取り組む卒業生の活動も生まれました。
「聞き書き」は祖父母の世代から孫の世代へと、生きる知恵や心をつなぐ活動です。
キャリア教育やESD(持続可能な開発のための教育)の事例としても高く評価されています。

連携する市町村(地域)について

昨年秋に、第20回「聞き書き甲子園」の実施に協力する市町村(地域)を公募した結果、12地域(市町村や地域団体等)と連携し、実施することが決定しました。それぞれの市町村(地域)に6~8名の森・川・海の「名人」を推薦いただいた結果、本年度は計88名の高校生が「聞き書き」を行います。各地域には地域文化を再認識し、地域の未来を考える場を提供します。
※本年度の参加高校生募集とあわせて、次年度「第21回聞き書き甲子園」の協力市町村公募も開始します。

記者説明会 発表者プロフィール

■渋澤寿一(聞き書き甲子園実行委員会 委員長)
「聞き書き甲子園」は当初、林野庁と文科省による国の事業として始まったが、行政・企業・NPOの三者連携による運営の仕組みをつくり、第2回大会より実行委員長を務める。
明治の大実業家、渋澤栄一の曾孫にあたる。

(プロフィール)東京農業大学大学院修了。JICA専門家としてパラグアイに赴任。帰国後、長崎オランダ村、ハウステンボスの企画、運営に携わる。現在は(特非)共存の森ネットワーク理事長として、日本やアジア各国の地域づくり、人づくりを実践中。