川崎市宮前区・菅生中学校 半世紀ぶり制服改定 生徒主体にデザイン決定

川崎市宮前区

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選択制の新制服

菅生中学校(金子清校長)は、この4月に入学した新入生の着用する制服(標準服)から、デザインの変更を行った。2年前から生徒らが主体となりデザイン等を決定。市内では珍しく完全自由選択制を取り入れ、生徒たちに選択の幅を持たせた。「次の50年に向けた標準服ができた」と金子校長は話す。

制服を改定するプロジェクトは2019年5月から始まった。生徒会や学年代表生徒からなる「制服検討委員会」を結成。現2、3年生は旧制服のままだが、真剣に生徒から旧デザインの改善点や新デザインへの希望を洗い出した。最終的には候補に挙がった6メーカーから、全校生徒と代表保護者、教職員が投票を行い制服を決定した。

現行の制服は同校創立以来約50年間変更なく、歴史と伝統がある制服として菅生周辺の住民に親しまれてきた。ただ、機能性の面で改善の声もあったことから改定に踏み切った。こだわりは「菅生中らしい」デザインだ。奇抜さや美しさだけに注目せず、実際の生徒からの要望に沿ったものになるようにメーカーに呼びかけた。

新制服は、市内中学校では珍しい性別による色や形の指定を行わない完全自由選択制。生徒のニーズや「ジェンダーフリー」など時代のニーズも考慮された。共通の色やデザインでスラックス、スカート、ブレザー、ネクタイ、リボンなど、組み合わせは各自の判断にゆだねられる。

委員会で実際に活動した生徒会長の高木美奈さんは「着てみたいと思う気持ちは強いが、伝統ある今の制服も大切にしたい。新1年生にもしっかり着こなしてほしい」と期待を寄せる。

夢をかたちに

7日には制服を手掛けたメーカーである佐藤産業(株)のデザイナーらを招いて着こなし講習会を実施。新1年生には、新制服改定にあたり込められた「夢をかたちに」という思いを、2、3年生には旧制服の伝統を紹介した。金子校長は「次の菅生中50年に向けた標準服づくりを行った。生徒たちには、それぞれの標準服に込められた誇りを知り、大切にしてほしい」と思いを語った。