【東京五輪】二階氏〝中止発言〟を組織委・橋本会長は好意的に解釈「恐らく心配されて発言された」

橋本聖子会長

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は16日、都内で定例会見を行い、自民党の二階俊博幹事長(82)による〝中止発言〟に言及した。

二階幹事長は15日に収録されたTBSのCS番組で「とても無理ならやめないといけない」「五輪で感染症をまん延させたら、何のための五輪か分からない」と中止の可能性を示唆。

同日午後に「何がなんでも開催するかと問われれば、それは違うという意味で発言した」と釈明したものの、海外メディアも一斉に「日本の政権与党の幹部が中止発言」のニュースを伝え、波紋が広がっていた。

騒動から一夜明け、橋本会長は「直接お聞きしたわけではありません」と前置きした上で「恐らく二階幹事長は心配されて、そういう発言をされたと思っています。心配していただいていることは、私どももしっかりと、組織委員会として安心安全、最優先の準備をしていかないといけないということを、改めて身の引き締まる思いで聞かせていただいてきました」と好意的に解釈した。

さらに、今後の大会準備に向けて「そういった思いに応えられるように、確実な、『これであれば絶対に大丈夫なんだ』というふうに思っていただけるような万全の安全対策を講じて、東京大会の開催に向けて努力していきたいと思っています」と話した。

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