もしかして孤立してる……!? 「職場の人間関係」を乗り切るコツ

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職場が嫌になる理由で非常に多いのは、人間関係がうまくいかないこと。上司が苦手なタイプだったり、自分だけ孤立していたり、同僚との関わり方で悩んだり……。長い時間を過ごす場所で人間関係がうまくいかないとつらいですよね。

今回は、職場特有の人間関係を改善する考え方や話し方、苦手な人との関係でストレスをためないコツを紹介していきます。

■職場で人間関係を築くのが難しい理由

友達や恋人などのプライベートの関係はうまくいっている人でも、職場の人間関係になると苦労する人もいます。なぜ職場だと関係を築くのが難しくなるのでしょうか?

まず考えられるのが「職場での人間関係は深入りしたくない」と感じている人が多いこと。そのため、当たり障りのない会話が求められたり、どこまで踏み込んで良いか悩んだりすることがあるでしょう。

その他にも、職場での人間関係を築くのが難しい理由には以下のようなものがあります。

◇(1)自分で付き合う人を選べないから

プライベートの関係ならば、自分と合わない人とは付き合わないようにしやすいでしょう。しかし、職場では自分が苦手な人や嫌いな人とも付き合わなければなりません。

「この人は私とは合わないから」と避けていては仕事にならないため、苦手な人や嫌いな人とのコミュニケーションでストレスがたまりやすいのです。

◇(2)さまざまな価値観の人が集まるから

プライベートでの人間関係ならば、自然と似た者同士の人が集まってきたり、価値観が合う人と付き合ったりすることが多いですよね。

しかし、職場にはさまざまな年齢の人や、いろいろな経験を積んできた人たちが集まっています。価値観が異なる人が関わるので、意見が対立したり、分かり合えなかったりしやすいのです。

◇(3)長い時間を一緒に過ごすから

苦手な人でも、たまに会うくらいなら当たり障りなく付き合えるかもしれません。しかし、職場の人との関係は密で長時間。

異動や転職などがない限り、職場では基本的に同じメンバーで過ごすことになります。長時間一緒に過ごしていると、お互いの嫌な所が気になってしまうこともあるでしょう。

■職場の人間関係で悩んだ時の対処法

職場の人間関係に悩んだら、まずは自分の考え方を変えることが有効です。

「嫌な思いをさせられている」と思うと、相手に振り回されてしまうもの。ですが、嫌な感情を感じているのは自分自身です。

自分の感じ方は自分次第で変えていくことができるのです。

◇(1)他人は変えられない

人間関係では、「自分は正しい、相手が間違っている」と「相手を変えよう」としてもうまくいきません。「変えられるのは自分自身だけ」と思っておきましょう。

職場でも「あの人がもっと○○してくれたら良いのに」などと不満を持ち始めるとストレスがたまります。「自分は何ができるだろうか」という視点にシフトすることが大切です。

◇(2)相手に求めすぎない

「上司なら○○すべき」「先輩なら△△すべきではない」など、相手に求めるものが多いと失望しやすくなります。

人への期待はほどほどにすると、相手が思い通りにならなくても「そういうものだ」と感じて嫌な気持ちになりにくいでしょう。

◇(3)多様な価値観を尊重する

さまざまな価値観の人の間では、「私だったらこうするのに」は通用しません。

相手の行動には、相手なりの理由があるのです。「私は私」「人は人」と価値観の違いを認めましょう。

◇(4)「もし自分が相手の立場だったとしたら?」と想像する

例えば、理不尽なことを言う人がいたら。「なぜあの人はこう言うのだろう?」と、相手の立場からの理由を考えましょう。

相手を理解すると、違う受け止め方が可能になります。相手がつらい気持ちを抱えていることに気付いたり、自分の非に気が付いたりするかもしれません。

◇(5)「嫌だ」と思ってもOK

人間ですから「嫌だ」と思うこともあります。そんな時「そう思ってはいけない」と我慢する必要はありません。

ただし、思うのは自由ですが、嫌な気持ちを相手にぶつける行動はやめましょう。

◇(6)自分を責め過ぎない

すぐ「自分が悪かった」と自責する癖のある人がいます。「自分にも責任があるのかも?」と考えるのは大切なことですが、必要以上に自分を責め過ぎないようにしましょう。

自分を責め過ぎてネガティブになると、次々と悪い想像をして、余計に人間関係がうまくいかなくなってしまいます。

◇(7)自分を客観的に見つめてみる

例えば、上司からの叱責は期待されているから、同僚からの攻撃は嫉妬心の表れかもしれません。

自分を客観的に見つめてみると、自分が他人からどう思われているか、相手が自分に何をしてほしいと思っているのかが分かるようになります。相手の気持ちが分かると、人間関係がうまくいきやすくなりますよ。

■職場の人間関係を良好にする3つの言葉

職場の人間関係を良好にするには、コミュニケーションが欠かせません。

でも、集中力が求められたり、成果を他人と比べられたりする職場という環境では、どんなふうにコミュニケーションを取るべきか悩むこともあるのではないでしょうか。

そこでここからは、職場の人間関係を良好にする3つの言葉をご紹介します。

◇(1)あいさつ+一言

あいさつに、相手を承認する言葉をプラスしましょう。「この間はありがとう」「今日も元気いっぱいですね」など、相手のあり方を肯定する表現を追加すると好感を得やすくなるでしょう。

あいさつに一言加えることで雑談も生まれやすくなり、相手を理解するきっかけになりますよ。

◇(2)意見が衝突した時の一言

いきなり「でも」「だけど」と反論するのは、相手が「否定された」と感じやすいので避けましょう。

まず、「○○さんはそうお考えなのですね」「そう思っていたのですね」と、相手の意見をいったん受容してから、自分の意見を伝えるようにしてみましょう。そうすることで、相手も受け止めてくれたと感じやすく、衝突することが少なくなるでしょう。

◇(3)忙しい時に雑談を切り上げる一言

忙しい時に思わぬ雑談を振られてしまって、なかなか切り上げられない……というのも職場ではよくあることですよね。

「あ、もうこんな時間、仕事しなきゃ。楽しいお話ありがとうございます」「お話の途中ですみません。もう少しお話を聞きたいのですが、今日中の業務があって」など、「相手の話は聞きたい」と表現しつつ、仕事の都合も伝えると角が立ちにくいでしょう。

■職場の人間関係でストレスをためないコツ

いろいろな人がいる職場では、どうしても苦手な人と一緒に働かないといけない場合があります。

そんな時に、できるだけストレスをためないためにはどうしたら良いのでしょうか。考え方のコツを5つ紹介します。

◇(1)苦手な人はいるのが自然

「2・6・2の法則」というのがあって、10人の人がいたら2人は気が合い、2人は気が合わず、残りの6人は特にどちらでもない状態が一般的です。

「苦手な人がいる自分が悪い」と思うとストレスがたまってしまうので、苦手な人がいるのは自然なことと受け入れていきましょう。

◇(2)人間関係は異文化コミュニケーション

どんなに努力をしたとしても、残念ながら人と100%理解し合うことは難しいもの。「分かり合えるはず」と思うとストレスになります。始めから「分かり合えないもの」と思って関わりましょう。

そして、異文化圏の人とコミュニケーションする時のように、相手を理解する努力と、分かりやすい表現を心掛けてみましょう。

◇(3)自分がされて嫌なことはしない

苦手な人には悪い態度を取りたくなるかもしれませんが、あいさつをきちんとするなど、必要最低限の礼儀は保って接しましょう。

相手がどんな人でも、「自分はやるべきことをしている」と思えると、自分自身に誇りを持てるようになり、「やるべきことをしていない」という余計なストレスがたまりにくいものです。

◇(4)自分と合う人を大切にする

苦手な人のことばかりを考えていると、気持ちが滅入ってしまいます。意図的に、自分と気の合う人たちとのことを考え、大切にするようにしましょう。

気の合う人たちとのことを考えると、自然と心が明るくなるでしょう。

◇(5)苦手な人は自分の課題を教えてくれる

例えば、「自分で頑張らないと」と考える人は、何でも人にお願いする人を苦手に思うでしょう。これは、心理的には自分が「人を頼る」のを我慢しているから起こることです。

自分が苦手だと感じる人は、自分自身が課題だと思うことを行っている人かもしれません。

苦手な人がきっかけで自分の不得意なことが分かったとしたら、それを改善するように心掛けてみましょう。そうすることで、相手の嫌な部分も嫌だと感じなくなるでしょう。

■職場の人間関係は自分を成長させてくれる

たまたま職場が同じ人の中には、苦手な人だっているもの。苦手な人に対してどんな言葉を掛けたら関係がうまくいくのか、どんな考え方で接したら自分の気持ちに折り合いがつくのか、それらを学ぶ機会と捉えてみましょう。

苦手な人との出会いは成長のチャンス。「自分が成長するためのヒントがあるとしたら?」と考えてみませんか。

(大塚統子)

※画像はイメージです

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