沖縄・コザを舞台に1970年代と現在が交錯 桐谷健太主演「ミラクルシティコザ」22年初春公開決定

沖縄・コザを舞台に1970年代と現在を交錯させて描く映画「ミラクルシティコザ」の製作発表記者会見が開かれ、沖縄日本復帰50周年の節目となる2022年初春に劇場公開されることが発表された。

「ミラクルシティコザ」は、亡くなった祖父に体を乗っ取られた若者・翔太が、かつて祖父がベトナム戦争に向かう米兵たちを熱狂させた伝説のロックンローラーだった1970年代にタイムスリップする物語。翔太を桐谷健太が演じ、全編沖縄ロケで撮影された。監督は、沖縄県出身の平一紘が務めている。

記者会見に出席した桐谷健太は、沖縄の歴史についても勉強して撮影に臨んだことを明かし、「コザという街や役者のエネルギーが素晴らしく、撮影現場のモニターで観た映像が既に格好良かったので、スクリーンで観るのが楽しみ。すごい映画になるのではという手応えがある」と胸を張る姿を見せた。

1970年代の沖縄で活躍したロックバンド「紫」のリーダーのジョージ紫も、記者会見に登壇した。「紫」は劇中に登場するライブ音源を提供し、ベースのChrisが音楽を担当、ボーカルのJJは出演も果たしている。また、本作に当時のバンドのエピソードも、作品に盛り込まれている。ジョージ紫は、「メンバー全員に代わって改めて感謝したい。全国で公開されるのが待ち遠しい」と期待を語った。

平一紘監督は、苦労を乗り越えての撮影に、すべてのスタッフやキャストへの感謝の言葉を口にし、「コザという街も主役の映画。ぜひコザを知ってほしい」とアピールした。

【作品情報】
ミラクルシティコザ
2022年初春公開
配給:ラビットハウス
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