桐谷健太「エネルギッシュな作品」 70年代と現在が交錯する主演映画『ミラクルシティコザ』製作発表 

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映画『ミラクルシティコザ』製作発表記者会見の様子(C)2021 Office Crescendo

沖縄市コザを舞台にした桐谷健太主演映画『ミラクルシティコザ』の製作発表記者会見が16日に沖縄県内で行われ、主演の桐谷、共演の大城優紀、楽曲を提供したロックバンド「紫」のジョージ紫、平一紘監督、プロデューサーの大城賢吾が登壇した。

2019年に第3回未完成映画予告編大賞ならびに堤幸彦賞を受賞した本作は、夢を見失っていた青年が、事故で亡くなった元ロックスターの祖父に体を乗っ取られ、1970年代の沖縄コザにタイムスリップするコメディー作品。

映画撮影はコロナ禍による3度の延期を経て、今年3月から沖縄県内で行われ、4月15日に無事終了した。コザや沖縄ロックの歴史が描かれている本作には、1970年に一世を風靡した、キーボードのジョージ紫がリーダーを務める沖縄出身のロックバンド「紫」が楽曲を提供したほか劇伴も担当。メンバーが出演も果たしている。

主演の桐谷は、本作について「とっても素敵な本当にエネルギッシュな作品になっていると思う」と自信をにじませるコメント。そして「最高の作品にしたいという想いに応えられるよう、沖縄の歴史についても勉強し撮影に臨んだ。ベトナム戦争当時、一見横柄に見えていた米兵達も、米国から沖縄に連れてこられ仲間が次々戦地へ送られていく日々の中、祈るような想いを抱えて音楽を聴きにきていて、それが70年代の沖縄のロックシーンだった。それぞれの立場の想いは、当人にしかわからないが、伝えていくべきストーリーがある。戻ることはできないが、間違いなく存在した日々を伝えていく1ピースとなれたと思う。観終わって何か自分の中にいい変化を、そして映画の力を、感じてもらえる作品になれば嬉しい」と熱く語った。

共演の大城は「桐谷さんにはテレビを通し親しみやすいイメージを抱いてはいたが、やはり最初は緊張した。桐谷さんの方からキャストやスタッフと積極的にコミュニケーションをとってくださり、その気遣いに恐縮する程だった。現場や撮影後に監督、桐谷さん、私と3人でしっかり話しながら撮影ができた。またクランクアップ時に桐谷さんが、『沖縄に新しい友人ができた』と言ってくださったことが嬉しく、感涙しているキャストも多かった。特にバンドメンバーを演じた面々は昔からの親友のようだった」と、撮影時の桐谷を称賛。

平監督は「脚本ができて、桐谷さんにお願いしたいと思った。彼のコメディーセンスとお芝居の雰囲気が好き。面白くて、格好良くて、カリスマ性があってという今回の役には桐谷さんしかいないと思っていたので、断られたらどうしようと心配だった」と明かす。そして「過去篇の撮影を外でしていた時に、事前にご了承をいただき、小さい食堂のお手洗いを借りていた。その食堂の70代後半の女将さんとそのご友人が、映画のストーリーは詳しく知らない状態で、70年代の服装に身を包んだ桐谷さんを見て『あの時代の人だ』と泣いていた。歴史を知ることによって得るものがあるし、歴史を知ることでしか進めないときがある。コザという街も主役の映画。ぜひコザを知ってほしい」と真摯に語った。

映画『ミラクルシティコザ』は2022年初春公開。