コロナ禍で韓国では新しいお弁当文化が定着!「ひとりごはん」がニューノーマルに

ひとりで外食をすると“一緒にご飯を食べる友だちもいない寂しい人”扱いされていた韓国ですが、それはもう一昔前のこと。食堂のおひとり様用カウンター席も、カフェでお茶しながらパソコンを広げるおひとり様の姿も普通の光景になりました。

マナー違反ではなかった“鍋料理に直箸”は、すでにコロナ以前から箸を交えない文化に変化し始め、ブームだった「ホンパプ(ひとりごはん)」はコロナ禍でニューノーマルに格上げされました。

ひとりごはんブームを背景に、料理研究家で大手外食企業の社長でもあり、タレントとしても活躍するペク・ジョンウォンさんは2015年に大手コンビニチェーンCUでお弁当やキンパ、おにぎりのプロデュースをスタート。5年間で100種類近い商品を世に送り出し、コンビニ弁当は韓国のお弁当文化として浸透しました。

ずらりと並ぶコンビニのお弁当コーナー。5年前には、このような風景は見かけませんでした

というわけで食してみたペク・ジョンウォン弁当のネギ豚肉定食(デパジェユクジョンシク)、4500ウォン。おかずは4品で見た目の物足りなさはあったものの、ボリュームは適度でしたし、良い意味で平均点な味に大満足。万人受けする味とは、こういうことを言うのですね。

宅配アプリから注文すれば自宅に届けてくれるサービスも。包装ラベルにあるQRコードをスマホで読み取ってYouTubeにアクセスすれば、ペクさん本人が登場するレシピ動画で、今、食べている料理の作り方を学べてしまうシステムまで整っています。


Text・写真提供:山岸由佳(字幕翻訳家)

Edited:野田智代(編集者、「韓流自分史」代表)

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