小沢仁志「歌がヘタ」とネタにされ、「声帯がない。低い声の出る筋しかない」 「列島制覇」で歌声披露

アウトロームービー「列島制覇-非道のうさぎ-」の配信記念イベントが、4月16日に都内で開催され、主演の小沢仁志をはじめ、共演の新羅慎二(若旦那)、真飛聖、吉村界人と、内田英治監督が登壇した。

極道と合唱道の二足のわらじを履く男を描いた本作の出演にあたり、小沢は「監督に真っ先に言われたのは『歌ってもらいます』ということ。階段落ちや跳ねられたり、撃たれたりなら医者からOK出てるけれど、歌だけは止められている。この作品のおかげで俺の寿命が縮んだぞ!」と内田監督に文句を言い、「歌うのは初めてじゃないけれど、大丈夫かなと不安しかなかった」と振り返った。そんな小沢に内田監督は、「想像以上に下手だった」とニヤリとする場面も見られた。

元宝塚の真飛が「声帯が歌うことを忘れていたので、ボイストレーニングに通いました」と明かしすと、小沢は「声帯があるだけいいじゃん! 俺にはないもん。低い(声)の出る筋しかない!」とグチ。本業が歌手の新羅は、「僕のオファーは極道一本でと。歌手が本業なのに、僕は歌わないんだと思いながら、練習風景をのぞきに行きました。小沢さん以外はみんな上手でした」と、小沢の歌についていじっていた。

最後の挨拶では、内田監督が「先日、すばらしい賞(日本アカデミー賞)をいただいた直後の作品がこれです。この落差を楽しんでください」と呼びかけると、小沢と新羅が「落差!落ちたってことだな」と声をそろえてツッコミを入れていた。小沢は「とても思い出深い作品です。キャストもすごい顔ぶれです。歌の合唱だけでなく、ありとあらゆる癖の強い役者陣の芝居の合唱も楽しんでください」とメッセージを送った。

「列島制覇-非道のうさぎ-」は、極道の世界に身を置きながらも、刑務所で魅力を知った合唱への情熱を持つ宇佐木を主人公とした作品。第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を獲得した「ミッドナイトスワン」の内田英治が監督を務め、Vシネマにこだわりを持つ内田監督による、ヤクザのジャンルに合唱の要素を加えた新しい形の作品となっている。主人公の宇佐木を小沢仁志が、宇佐木の兄弟分・片岡を新羅慎二(若旦那)が演じ、真飛聖、吉村界人、小柳友、渡部龍平、高橋光臣、近藤芳正、六平直政、菅原大吉、でんでん、萬田久子、笹野高史が脇を固める。

【作品情報】
列島制覇-非道のうさぎ-
U-NEXTにて配信中
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