中日今季初の4連敗も… “防御率0男”橋本の株が急騰

「無双状態」が続く中日・橋本

中日が16日の広島戦(バンテリン)で3―7と完敗。これで4連敗&借金5といずれも今季ワーストとなり、投打の歯車が噛み合わない状態が続いている。

そんな中で2年目左腕・橋本侑樹投手(23)の株が高騰している。ここまで6試合に登板し、防御率0。全てビハインドの展開ながらほぼ最終回を任され、きっちりと自身の仕事を果たしている。

この日は4点ビハインドながら9回から6番手として登板。一死から二塁打を打たれたが、アウトは全て空振り三振を奪って無失点に抑え、今季11個目となり、奪三振率は驚異の15・63を誇る。ちなみに日本プロ野球記録(規定投球回到達者)は2019年のソフトバンク・千賀の11・33(投球回180 1/3、奪三振227)だけに、いかに橋本が無双状態なのか分かる。

与田監督も「今日は橋本が3連投になってしまったけど、(8回まで)ワンチャンスで2点差だったのでそういう継投をした」と説明する。

最多登板(1002)や通算セーブ数(407)など数々のプロ野球記録を樹立したレジェンドOB・岩瀬氏の背番号13を受け継いだ橋本。もともと期待値は高かったが、1年目の昨季は14試合で防御率7・41と不本意に終わった。

チーム関係者は「今年はとにかくスライダーがキレッキレで状態がいい。体はひょろっとしているのにマウンドに立つと堂々した投球をするところも岩瀬をほうふつとさせる。このまま結果を出し続けていけば、勝利の方程式の一角に食い込んだり、将来は岩瀬のような守護神にだってなれる可能性はある」と太鼓判を押す。

ここまで今季は敗戦試合での登板となっているが、防御率0男の橋本の今後の躍進が楽しみだ。

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