戦没者遺骨救済の条例を ガマフヤーの具志堅代表 沖縄県の採掘禁止見送りに憤り

 糸満市米須の土砂採掘を巡り、玉城デニー知事が16日、業者に対して採掘を禁止・制限する措置命令を見送ったことについて、県に同命令を出すよう働き掛けを続けてきた沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんは「遺族の声が反映されていない。残念を通り越して憤りを感じている」と失望感をあらわにした。

 具志堅さんは先月、遺骨が残る本島南部の土砂の新基地建設への使用断念と、県に米須での採掘事業に中止命令を出すよう求め、那覇市の県民広場で6日間のハンガーストライキをした。最終日には玉城知事も「人道的にいけないということが、法律的につながるかを一生懸命探している」と伝えていた。

 具志堅さんは知事会見終了後、記者団の取材に応じ「法的に私的な権利の制限が難しいのであれば、遺骨の救済につながるような条例を早急に作ってほしい」と求めた。

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