2市2町に点在の「相模新西国三十三観音」、12年ぶりに開帳「平穏を祈って」

12年に1度のご開帳を迎えた観音像=平塚市立野町の晴雲寺

 平塚、秦野、大磯、二宮の2市2町に点在する「相模新西国三十三観音」が16日、12年に1度のご開帳を迎えた。

 平塚市観光協会は「寺院を巡拝して観音様を拝んでもらい、その地域のことも知ってもらいたい」と呼び掛けている。

 同協会によると、1745年以降、丑(うし)年に現在の32寺院に安置されている三十三観音が開帳され、参拝者による札所巡りが行われてきたという。

 同協会は2012年1月に、三十三観音の所在地を示すマップを作製し、PRしている。

 晴雲寺(平塚市立野町)の塚田勝晃住職は「このご時世なので、観音様に平穏な生活などを祈ってほしい」と話している。
 
 ご開帳は20日まで。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで開帳を見送った寺院も一部あり、各寺院に確認が必要。

 マップは、同協会ホームページからダウンロードして入手する。問い合わせは同協会電話0463(20)5110(午前10時~午後5時)。

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