違法ケシ、除去してもまた自生 熊本市で目撃相次ぐ 

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県道縁石の歩道側の縁に沿うように咲いていた違法なケシの花。昨年、駆除した場所で再び見つかった=熊本市東区(読者提供)

 ケシの花が見頃だ。かれんであでやかな姿をしているが、アヘンの原料となる品種を栽培したら違法となる。県と県警は「見つけたらすぐに通報を」と呼び掛けている。

 熊日の「SNSこちら編集局」(S編)には「違法なケシとみられる花がある」との情報が2件寄せられた。

 ケシは繁殖力が強く、道路沿いや空き地にも自生する。熊本市東区上南部の女性(80)は3月下旬、「去年自生していた場所で今年また、違法なケシの花が咲き始めた」と昨年に続いてS編に連絡をくれた。

 女性は昨年4月、近所の県道を散歩中に車道と歩道を仕切る縁石沿いで咲いているのを発見した。県薬務衛生課の職員が除去したが、今年も同じ場所で見つけた。「アスファルト上の土も少ない場所。繁殖力に驚いている。除草剤を使わないと、駆除は難しいのでは」

 熊本市東区の女子中学生(12)も近所の空き地で見つけた。カメラで撮影し、インターネットで葉や茎などの特徴を照らし合わせると、違法なケシの特徴と一致した。「昨年は気が付かなかった。身近な場所で自生していることを知って驚いた」と話す。

 県薬務衛生課は「茎が無毛に近い」「葉の付け根が茎を抱き込むような形態」などの特徴から、いずれも「あへん法」が栽培を禁じるケシの一種、アツミゲシ(草丈約50~100センチ)と確認した。

 昨年は県内で1万6千本、一昨年は2万3千本を除去したという。県薬務衛生課は「見つけたらすぐ県や保健所、警察に連絡を。自分で処分する場合は、連絡した後に引き抜いて、燃えるごみとして廃棄してほしい」としている。(上島諒)

女子中学生が近所の空き地で見つけた違法なケシ=熊本市東区(読者提供)