【全日・CC】青柳がゼウスを撃破「どうせ俺が負けると思ったんだろ?」陰湿観客イジリも全開

青柳(右)がゼウスの連勝を止めた

全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル」は17日の新木場1stRING大会で4試合が行われ、〝陰湿ファイター〟こと青柳優馬(25)が昨年覇者で開幕3連勝だったゼウス(39)に勝利して、星を2勝2敗の五分に戻した。

開幕から無傷で勝利を重ね連覇へ突進するゼウスに、青柳は序盤から苦戦を強いられる。エルボーや原爆固めで攻め込もうとするが、ラリアートや逆水平チョップなどシンプルでパワフルな攻撃で吹っ飛ばされて付け入るスキを見出せない。得意のエンドゲーム(変型フロントネックロック)を狙うも脱出されるなど万事休すと思われたが、ショートレンジのラリアートをクルリと回避するとそのまま回転十字固めで押さえ込んでまんまと3カウントを手中に収めた。

大逆転の勝利に「勝っちゃった、ヘヘヘ…」と笑みを浮かべると観客席を見回して「分かるよ、分かる。そんな目で見るなよ。どうせ俺が負けると思ったんだろ? 昨年優勝していようが、3連勝していようが関係ねえよ。俺は空気読まねえから」とさっそく陰湿ぶりを発揮。さらに18日の千葉・2AWスクエア大会ではジェイク・リーとの公式戦を控えているとあって「明日はみんなが大好きで期待しているジェイク・リーをどうしてやろうか。今日はゼウスファンの残念な顔が見れたから、明日はジェイク・リーファンの残念な、ぶっさいくな顔を見せてもらおうか」と話した。

陰湿な客席いじりが板につき、青柳がマイクを持つとファンがほかの選手のグッズをアピールして罵倒をねだる光景が定着しつつある。その毒蝮のような存在感はこの祭典でさらに猛威を振るいそうだ。

また残る公式戦はジェイク・リーが大谷晋二郎に、諏訪魔が土肥こうじに、佐藤耕平が芦野祥太郎にそれぞれ勝利。ジェイクは勝ち点6、諏訪魔は勝ち点4、耕平は勝ち点4となった。

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