ブラウンズがDTリチャードソンをリリース、12億円のキャップスペースを確保

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ニューヨーク・ジェッツのシェルドン・リチャードソン【AP Photo/Bill Kostroun】

付随するアクションなしにロースターが動くことはめったにない。クリーブランド・ブラウンズのファンはそれを学んだ。

ディフェンシブエンド(DE)ジェイデビオン・クロウニーと契約した2日後、ブラウンズはディフェンシブタックル(DT)のシェルドン・リチャードソンをリリースした。チームが現地16日(金)の午後、発表した。

リチャードソンは元ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・ドーシーの大量買いの一環として2019年にチーム入りし、直ちにブラウンズのニーズを満たした。元ニューヨーク・ジェッツの1巡目指名はしばらくフットボール界を渡り歩いていたが、クリーブランドに落ち着くことを選び、有効性と生産性に関しては間違いなく徹底していた。ブラウンズでの2シーズンでレギュラーシーズンの全32試合に登場し、78回のタックル(ロスは9回)、7.5回のサックとパスディフェンス7回、そして強制ファンブル4回を記録している。

ロッカールームでは羽目を外すが、フィールドでは頼れる存在となり、30歳のリチャードソンはその確実性を武器に報酬を稼ぎ出した。だが、オフシーズンにはしばしばあることだが、その価値はクロウニーと契約した後のブラウンズにとっていささか高級過ぎるものになってしまったようだ。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、リチャードソンをカットすることでブラウンズは1,100万ドル(約11億9,700万円)のキャップスペースを節約できるといい、クロウニーに1年で最大1,000万ドル(約10億8,800万円)を約束しつつ、2021年から2022年にかけてキャップナンバーを広げられるように4年間のボイド(無効)イヤーを含む契約を結んだブラウンズは一息つくことができる。そうしたボイドイヤーのために、クロウニーの2021年のキャップナンバーは387万ドル(約4億2,000万円)にとどまっている。リチャードソンの1,260万ドル(約13億7,100万円)の3分の1にも満たない額だ。

これを考慮しても、リチャードソンのリリースがどうしても必要というわけではなかった。クリーブランドは彼の契約を抱えたままでも、そこそこ快適なマージンを持ってキャップをクリアすることができたはずだ。

だが、先のことを考えれば、そうする利点はあった。ブラウンズはこれから先のオフシーズンでクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールド、ランニングバック(RB)ニック・チャッブ、コーナーバック(CB)デンゼル・ウォードと再契約するためのキャップスペースを確保しなければならない。2021年末に十分なキャップスペースを空けておけば、2022年にロールオーバーが可能になる。それはブラウンズにとって有利なタイミングだ。

また、2020年に3巡目指名したDTジョーダン・エリオットにとっては、貴重なプレータイムのチャンスとなる。彼はリチャードソンとラリー・オーガンジョビー(3月にシンシナティ・ベンガルズと契約)の陰に隠れながらも、わずかな機会に輝きを見せてきた。リチャードソンのリリースによって、ブラウンズはフリーエージェントで獲得したDTマリク・ジャクソンとエリオットという新しいラインアップでスタートする。またドラフトでも才能を発掘して、そのポジションの補強を試みるだろう。

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