【よろず相談室拡大版】自転車マナー、注意点は

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 いつもの自転車の乗り方が歩行者の迷惑になっていないだろうか―。広島市西区の会社員男性(27)からの相談に60件を超す意見が寄せられました。あらためて自転車の運転マナーをおさらいしながら、今回は拡大版でお伝えします。

 「通勤で毎日自転車に乗ります。広島は勾配が少なく、狭い道や橋の歩道でもスピードを出して走ってしまいます。でもよく考えてみると、歩行者に怖い思いをさせていたかもしれません。これまでに困った体験がありますか。人通りの多い町中を自転車で走る時、どんなことに注意すればいいでしょう。自転車のマナーにもの申したい方の意見も聞きたいです」

 読者からの回答 ★「ながら運転」危険

 歩道を歩いていると、後ろから来た自転車に気が付かず、ぶつかりそうになりました。車の多い車道は走りにくいですが、歩道は「歩行者優先」だと意識するだけで、自転車の運転マナーも変わりそうです。特にスマホを操作したり、イヤホンで音楽を聴いたりしながらの「ながら運転」は危ないと感じています。(広島市安佐南区・会社員女性・48歳) ★追い抜く速度が怖い

 通学中の若者たちの自転車が、歩いていた私の両側をかなりのスピードで追い抜いていき、怖い思いをしました。高齢者ならよろけてけがをしかねません。むやみにベルを鳴らさないのもマナーですが、「通ります」「すみません」と声を掛けて徐行する気配りがほしい。歩行者も横に広がり過ぎないなど、お互いの心掛けが大切だと思います。(廿日市市・主婦・57歳) ★ライトに目がくらむ

 最近の自転車のライトはとても明るいので注意してほしいです。ライトの向きによっては、対向する車やバイクから見るとハイビームのようにまぶしく、目がくらみそうで危ないと感じるときがあります。事故を起こさないよう、タイヤの空気圧やブレーキの点検・整備も欠かせません。(広島市佐伯区・会社員男性・59歳) ★車道の左端走ろう

 車道の左端を原則走行するなど、基本を守らない人をよく見掛けます。自転車は免許制ではないので、ルールを学ぶ講習会をもっと増やした方がいいと思います。子どもたちには学校で、大人には会社などで。周りの車や歩行者に迷惑を掛けない運転マナーにつながるはずです。 (岩国市・パート男性・53歳) ★スピード出し過ぎ

 自転車も走る凶器になることをあらためて自覚したいです。スピードの出し過ぎのほか、傘を手に持って走る、脇道から急に飛び出す…。私もスピードが出やすい電動アシスト自転車を愛用しているので、加害者にならないよう気を付けています。ゆっくり安全に乗るには、慌てず時間の余裕を持って出掛けることも大事ではないでしょうか。(広島市西区・主婦・69歳) ★通学路であわや衝突

 27年前に関東から広島市に転居して、自転車の多さに驚きました。子どもの登下校に付き添った時、ぶつかりそうになり、私が「すみません」と言うと、自転車の人ににらみつけられて恐怖すら感じました。歩行者の方が気を使って、嫌な気持ちになるのはどうかと思います。今も通学路を見るたび、子どもたちは大丈夫かなと心配になります。(広島市南区・主婦・58歳) ★無灯火走行やめて

 夜、無灯火で走るのをやめてほしい。いきなり気付いて、どきっとすることがあります。知人の母は散歩中に自転車と衝突して転倒してしまい、1週間後に亡くなりました。自転車は免許も要らず便利な乗り物ですが、マナーを守らない運転はとても危険です。事故を防ぐため、罰則の強化も考えるべきでしょう。(広島市西区・会社員女性・57歳) ★過信は事故のもと

 自転車は健康にもいい乗り物だと思います。私も腰痛防止のため、毎日乗っています。とはいえ、うまく乗れると過信したら事故のもと。かつて、放し飼いの犬にぶつかって大けがをしたことがあります。犬は死んでしまい、かわいそうなことをしましたが、もし人だったらと思うとぞっとします。調子に乗って運転しない―。みんなで心掛けていきましょう。(三次市・農業男性・64歳)

 ▽交通違反 事故の要因に

 自転車も「車の仲間」です。道路交通法では軽車両とされていて、ルールを破ると罰則があります。

 警察庁によると、2020年に起きた自転車が関わる事故は全国で6万7673件。近年は減少傾向にあるものの、すべての交通事故の2割強を占めています。大半が車と出合い頭にぶつかるなどの事故で、自転車側のルール違反も大きな要因になっているようです。実際、信号無視や一時不停止などの交通違反をしたとして摘発されたケースは2万5467件に上っています。 係から

 マナーを欠いた自転車の運転への憤りやルールの厳守を求める声が多く届きました。わが身を振り返っても、ひやっとするのは注意を怠ったときです。春から初夏へ移ろう時季。安全運転に心掛けることで、もっと爽やかな気持ちになれそうです。(林淳一郎)