「人類への犯罪 二度と」 サーローさんドキュメンタリー、反核の歩み全国上映

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観客に核兵器廃絶への行動を呼び掛けるサーローさん=左下(広島市中区の八丁座)

 核兵器禁止条約の実現に尽力した広島市出身の被爆者サーロー節子さん(89)が17日、自身の半生が描かれたドキュメンタリー映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」の全国上映に合わせてオンラインで舞台あいさつをした。八丁座(広島市中区)など、全国5館が同時中継した。

 サーローさんは、カナダの自宅から「これだけ多くの方に見てもらえるとは」と感謝を述べた。13歳の時、二葉の里(現東区)で被爆し、世界に反核を訴え続けてきた歩みを「人類への犯罪を二度と起こさせないとの使命感に動かされてきた」と振り返った。

 1月に発効した条約に日本政府は批准していない。サーローさんは「平和を祈るだけでなく政治に意見しよう」と呼び掛けた。

 中継には、被爆2世の竹内道プロデューサー、米国在住のスーザン・ストリックラー監督も登場。製作を通し、サーローさんの生き方に共鳴したエピソードを紹介した。八丁座での同作上映は29日まで。(田中謙太郎)