ブレーブスの36歳・カズマーJr. 12年206日ぶりのメジャー復帰

パドレス時代の2008年にメジャーで1シーズンだけプレーしたショーン・カズマーJr.(ブレーブス)が長いマイナー生活を経て、実に12年206日ぶりにメジャーの舞台へ戻ってきた。カズマーJr.が最後にメジャーの試合に出場したのは2008年9月23日(現地時間)。それから12年以上が経過し、カズマーJr.は日本時間4月18日にメジャー昇格を果たし、カブス戦の5回表に代打で出場した(一死1塁で4-6-3の併殺打)。

現在36歳のカズマーJr.は久しぶりのメジャー復帰を果たした試合後、「いろんな感情が込み上げてきた。もちろん(試合に負けたのは)求めていた結果ではなかったし、勝つことができればよかったと思うけれど(メジャー復帰を果たせて)いい気分だ。ここに居られて嬉しいし、もう少し長くここに居られたらいいなと思う」とコメント。妻と両親も観戦に訪れており、「2度目のメジャーデビュー」のような一戦となった。

メジャーリーグの歴史を遡ってみても、12年以上ものスパンを空けて試合に出場した選手は多くない。公式記録を扱う「エリアス・スポーツ・ビューロー」によると、カズマーJr.より長いスパンを空けてメジャーの試合に出場したのは、1936年にインディアンス、1949年にセントルイス・ブラウンズ(現オリオールズ)でプレーしたラルフ・ワインガーナー(13年14日)が最後だという。1900年以降では、カズマーJr.の12年206日は9位にランクインする。

ブライアン・スニッカー監督は「私がこれまでに(マイナーも含めて)監督を務めてきたなかで最高の瞬間の1つかもしれない。2008年の次が2021年なんて冗談みたいだよね。でも、彼はよりよい選手になっている。毎年スプリング・トレーニングで素晴らしい活躍をしてきた」とコメント。カズマーJr.はオープン戦で2019年は打率.414、今年も打率.409の好成績を残しており、メジャー復帰を諦めずに続けてきた努力がついに実ったのだった。

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