交流拠点「TSUNAGU対馬」オープン 市民や観光客の憩いの場に

対馬市が新たにオープンした「TSUNAGU対馬コミュニティースペース」=同市、上対馬庁舎

 対馬市の上対馬庁舎(上対馬町)に、交流拠点「TSUNAGU対馬コミュニティースペース」がオープンした。2階の空きスペースを活用し、北部対馬の観光、地域情報を発信する場として市が整備。市民や観光客の憩いの場にしてもらうのが目的。
 市によると、同庁舎は2004年に竣工。2階には市教育委員会が入っていたが、14年に峰町の庁舎に移転した後は空きスペースとなっていた。交流拠点として有効活用しようと、昨年7月から市職員らがカーペットを張り替えるなどして整備。今月14日開所した。「訪れた人同士がつながる場になってほしい」との思いを名前に込めた。
 地元写真クラブ「写遊国境」のメンバーが撮影した北部対馬の美しい風景や観光名所の写真のほか、毎年夏に上対馬町で開かれる一大イベント「国境マラソン」(昨年は中止)の歴代ポスターや記念Tシャツ、上対馬名物の焼き肉料理をPRする町おこしグループ「対馬とんちゃん部隊」の旗など約80点を展示した。
 市は、スペースを活用した企画展なども検討する。整備を担当した市上対馬振興部地域振興課の梅野加寿人さん(44)は「常にアップデートさせていきたい。地域の人にとって、上対馬庁舎をもっと訪れやすい場所にしたい」と話した。

 


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