【KKTバンテリン】山下美夢有が5打差圧勝でツアー初V 300万円の先行投資実った!

ツアー初Vの山下美夢有

ゴルフの国内女子ツアー「KKTバンテリンレディス」最終日(18日、熊本空港CC=パー72)は、2打差の4位から出た山下美夢有(19=加賀電子)が7バーディー、1ボギーの66で回って通算14アンダーまで伸ばし、5打差の圧勝でツアー初優勝を挙げた。小祝さくら(23=ニトリ)と古江彩佳(20=富士通)が2位タイに入った。

15番パー4で山下はティーショットをバンカーに入れた。アゴがあり、残り126ヤードの打ち上げでやさしくはない状況。「13番のボードを見て、リーダーとわかった」だけに初優勝への強烈なプレッシャーに襲われても仕方ない場面だった。

この状況で、9番アイアンで打ったショットは4メートルにオン。軽く右に切れるラインをいともあっさり決めたのは、まさに勝者にふさわしいプレーだった。

ぎりぎりでグリーンの段差を越えていいラインに付いたこのショットは、キャリーがあと1~2ヤード不足していたらロングパットを残し、そうなると3パットの可能性もあった。

シビアな距離感を出すことができたのは、昨夏に約300万円で購入した弾道測定器「トラックマン」のおかげ。1打毎に1ヤード単位での正確な飛距離や打球の打ち出し角、スピン量などをきっちり計測して練習した成果だった。

目標は3ヤード単位の距離感で打ち分けられるようになること。今はまだ「5ヤード」と言うが、初優勝で得た自信も持ち合わせるようになった19歳には、いくらでも伸びしろがあるはずだ。

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