【体操】19歳・橋本大輝が予選7位から逆転で全日本初V 五輪代表に前進「日本のエースと呼ばれるように」

全日本選手権で初優勝を飾った橋本(代表撮影)

体操の東京五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権(群馬・高崎アリーナ)は18日、男子決勝が行われ、予選7位だった橋本大輝(19=順大)が合計173・365点をマークし、逆転で初優勝を飾った。

跳馬、平行棒、鉄棒、床で15点台を出して順位を一気に上げた橋本は「冷静な判断でいい試合運びができた。笑顔で終われてよかった」と充実の表情だった。予選ではあん馬で2回落下。トップとの差が大きく広がったが「優勝はほぼ不可能な位置にいたけど、あきらめたくなかった」と話すように、自身の演技に集中した。

周囲の声も背中を押した。順大の原田睦巳監督(45)らに「お前なら行ける」「お前が一番練習している」などと言葉を掛けられたという。そして、この日は最初のあん馬を通しきって「肩の力が抜けた」と大逆転につなげた。

今大会の得点を持ち越して行われる5月のNHK杯で上位2人は団体総合のメンバーとして五輪出場権を獲得する。橋本は「NHK杯では安定した演技を見せて、日本のエースと呼ばれるように頑張りたい」と力強く語った。

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