コロナ禍で収入減の学生支援「0円いちば」 長崎・住吉中央公園 米やパスタ、生理用品など無料配布

無料で配布される食料品や日用品を選ぶ学生(左端)ら=長崎市、住吉中央公園

 新型コロナウイルス禍の影響でアルバイト収入が減った学生に、食料品や日用品を無料で配布する「0円いちば」が18日、長崎市住吉町の住吉中央公園であった。学生ら約60人が訪れ、米やパスタ、生理用品などを持ち帰った。
 30歳までの若者でつくる市民グループ「ながさき・あいマルシェ実行委」が昨年9月から開き6回目。物資は段ボール15箱ほどあり、支援者からの寄付金で購入したほか、家庭菜園の野菜なども寄せられた。今回は女子学生向けに生理用品の提供も増えたという。これまでは午後から実施していたが、アルバイトで来ることができない学生もいたため、午前10時からに前倒しした。
 近くに住む長崎外国語大2年の樽角愛さん(20)は友人と来場。コロナの影響でアルバイト収入が月2万円ほど減っている状態が続いており、洋服の購入を控え、弁当をつくって節約しているという。「米をもらえてうれしかった。生理用品があるのもありがたい」と話した。

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