通算319本塁打のブルース 今日の試合をもって現役引退へ

メジャー14年間で通算319本塁打を放ったジェイ・ブルース(ヤンキース)は日本時間4月19日のレイズ戦をもって現役を引退することを表明した。現在34歳のブルースは2005年のドラフトでレッズから1巡目(全体12位)指名を受けてプロ入り。レッズ、メッツ、インディアンス、マリナーズ、フィリーズ、ヤンキースと6球団で14年間プレーし、オールスター・ゲームに3度、シルバースラッガー賞に2度選出された。今季はここまで10試合に出場して打率.118、1本塁打、3打点、OPS.466にとどまっている。

ブルースは「素晴らしい14シーズンを過ごし、私は野球から引退するという非常に難しい決断を下しました。大人になったら野球選手になりたいと思っていましたが、その夢を叶えることができ、一生の思い出というのが控えめな表現になるくらいの経験ができました。このスポーツは私が求めていた以上のものを私に与えてくれました」と述べ、現役引退を表明した。

「私が最も大切にしているのは(これまでに出会ってきた)人々です。私が長年にわたって築いてきた人々との関係はクラブハウスのなかにとどまりません。チームメイト、コーチ、トレーナー、クラブハウスのスタッフ、ファン、そして現在の私を作ってくれた数え切れないほどの人々に感謝しています」とブルース。「シンシナティ・レッズのみなさん、テキサス州ボーモント出身の18歳の若者を信じてくれてありがとうございました。生涯の夢を追いかけることを許してくれたことに永遠に感謝します。また、私をチームの一員として迎えてくれたニューヨーク・メッツ、クリーブランド・インディアンス、シアトル・マリナーズ、フィラデルフィア・フィリーズ、ニューヨーク・ヤンキースにも感謝しています」と所属した各球団への感謝を述べた。

そして「この14シーズンで訪れたすべての場所が特別であり、私と私の家族はその道中で助けてくれたり、もてなしてくれたりしたことにとても感謝しています。私はずっと野球を愛してきました。これからもずっと(野球の)ファンであり続けるでしょう。ありがとうございました」と引退発表の声明文を締めくくった。

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