名古屋競馬場でデビューした塚本征吾が、騎手生活初日の19日、5Rのプライムエルフで初勝利を飾った。
「レース中も周りは見えているのですが、急に前が空いた時など、まだ対応しきれない部分がありますね。とりあえず(勝つことができて)ホッとしました」と胸をなで下ろした塚本。兄3人が地方競馬の騎手(甲賀弘隆=金沢、雄大=高知、涼人=岩手)という競馬一家に育ち、甲賀の騎乗を家族で観戦したことがきっかけで騎手を志した。
地方競馬教養センター時代の担当教官が「近い将来リーディングを取る騎手になってほしい」と期待を寄せる好素材。デビュー初日から全12R中9鞍の騎乗依頼が殺到したように、現場の注目度も相当だ。
「3キロ減を生かして大胆に逃げ切る騎乗をしたい。ひとつでも多くの勝ち星を挙げていきます」と決意を新たにした塚本。3人の〝先輩〟を凌駕することができるか、今後も目が離せない。