【大日本】V3戦控えるSヘビー級王者・中之上靖文 師匠・武藤敬司に対抗心「先に負けられない」

中之上(右)は青木を攻め立てた

大日本プロレスのBJW認定世界ストロングヘビー級王者・中之上靖文(34)が、ノアのGHCヘビー級王座を保持する師匠・武藤敬司(58)に対抗心を燃やした。

5月5日の北海道・シャトレーゼ・ガトーキングダムサッポロ大会で関本大介(40)とのV3戦を控え「やるしかない。シングルで倒してみたい」と意気込んだ。

支えとなっているのは58歳でGHC王座を奪取した武藤の言葉だ。全日本プロレスとW―1時代の2012~16年に付け人を務め、その背中を見続けてきた。「『トレーニングは歯磨きと一緒だ』とよく言っていた。正月もジムが休みなのに毎朝来て練習していた。その姿を見て、しんどい時も練習をやらなきゃなという思いだった」と振り返る。

昨年7月のストロング王座戦で橋本大地に敗れた際には道を見失いかけたが、その言葉が支えとった。「年内にムーンサルトプレスをできるように」と武藤の得意技を会得することを決意。試合で使用できるまでになった。現在はお互い王者として防衛を続けるが「先に負けられない。どっちが勝ち続けられるか」と闘志を燃やした。

19日の東京・新木場大会ではタッグマッチに出場。青木優也(24)のフランケンシュタイナーなどで苦戦したが、最後は青木をラリアートで沈めて王座戦へ好調をアピールした。

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