宿泊割引キャンペーン キャンセル料、長崎県が負担 第1弾は払い戻しも

新型コロナウイルス禍以前の年に比べると入場者が少ない出島和蘭商館跡。県内旅行の料金割引キャンペーンの停止が決まり、観光関係者から落胆の声が上がった=長崎市出島町

 長崎県は、県民限定の宿泊割引キャンペーン「ふるさとで“心呼吸”の旅」を23日宿泊分からいったん停止するのに伴い、キャンペーンを利用した予約を取り消す場合のキャンセル料について、県が負担すると明らかにした。
 中村法道知事は19日の臨時記者会見で、「一刻も早く感染を落ち着かせ、再開させたい」と述べたが、時期は未定。キャンセル料は利用者がいったん宿泊施設などに支払い、キャンペーン事務局に還付申請する。既に予約している分は22日の宿泊まで割引を受けられるが、23日以降は対象外となる。
 3月8日開始の第1弾は、1泊当たり5千円を割り引く宿泊クーポンをコンビニなどで8万泊分販売し、今月末が有効期限だった。購入したコンビニ店舗や事務局で払い戻しを受けられるが、有効期限を延長し、キャンペーン再開後も使えるようにする。延長期間は未定。
 今月15日に始まった第2弾では、県民が県内旅行をする場合、1人1泊当たり(日帰りは1人当たり)旅行代金の50%(上限5千円)を宿泊施設や旅行会社で割り引く。約50万泊分を予定し、5月1日からは土産物店などで利用できる地域限定クーポンが付く予定だった。
 問い合わせは第1弾事務局(電050.8881.6347)、第2弾事務局(電095.872.7888)。いずれも午前9時半~午後5時半。当面は土日祝日も対応する。県の観光ポータルサイト「ながさき旅ネット」に詳細を掲載する。


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