コロナ感染防止対策 徹底を 長崎県、酒類提供の飲食店に呼び掛け

店長(右)に感染症対策の徹底を呼び掛ける県職員=長崎市、蝶々夫人

 県外との往来が増える大型連休を前に、長崎県は19日、酒類を提供する飲食店に新型コロナウイルス感染防止対策の徹底を呼び掛けた。28日まで実施する。
 対象は長崎、佐世保両市の繁華街にある酒類を提供する飲食店約1700店。県と両市の職員らは2人1組で各店を訪問し、▽店内でのアクリル板設置や座席の間隔確保▽食事中以外のマスク着用▽手指消毒▽換気-の4項目で感染防止対策を確認した。そのほか来店者の把握や検温、従業員の体調管理など、県が作成した飲食店のセルフチェックリストを説明。店主らへ引き続き対策するよう呼び掛けた。
 長崎市浜町のスナック「蝶々夫人」の野村真理子店長(53)は、カウンターに透明のブラインドを設置するなど徹底した対策で「お客さんから安心してもらっている」と話した。一方で「34年勤めているが先が見えない現状に、初めて危機を感じている」と不安を口にした。


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