【京都】出し巻き玉子とあんバターのミニサンドが絶品!京都とNYをつなぐ「knot cafe」

北野天満宮のほど近くに佇む「knot cafe(ノット・カフェ)」。元西陣織会社の建物を活かしたスタイリッシュな空間で、吟味した素材をセンス良く合わせたメニューを楽しめます。看板メニューは「出し巻き」と「あんバター」の小ぶりのサンドイッチ。ほかにも老舗和菓子店とのコラボスイーツやNY発ロースターカフェの豆によるコーヒーなど魅力的なメニューが満載です。実食ルポでご紹介します。

「京都とNYを結ぶ」スタイリッシュなカフェ

北野天満宮にほど近い住宅街に佇む、2015年に誕生した「knot cafe」。白く塗った板塀に格子窓、アクセントにレンガがあしらわれたお洒落な外観です。

元々は西陣織の会社であったという建物をモダンに改装しています。木目にコンクリートを生かし、スタイリッシュながらも温もりを感じる雰囲気。吹き抜けで開放感があります。テーブル席とカウンター席があり、ひとりでも友だち同士でもゆっくりと寛げます。

「京都とNYを結ぶカフェ」というこちらは、両者のテイストをうまくミックスした空間です。味わいがありつつもどこか軽やかで、なんともいえず居心地がいいのです。“京都のファクトリー”とでも呼びたいようなNYのエッセンスを感じます。

店名の「knot」とは「結ぶ」ことを意味しています。「京都とNY」「人と人」「モノとモノ」「コトとコト」、そして「ヒト・モノ・コト」を結ぶカフェを目指しているそう。それらは空間とメニュー、雑貨に表れています。

BGMにジャズやボサノバが流れる店内には、近所の花街・上七軒の芸妓さんらしき着物姿の女性も。この不思議な組み合わせが京都の面白さかもしれません。

旨味たっぷりの「出し巻きサンド」

こちらの名物は、「出し巻きサンド」(330円・税別)と「あんバターサンド」(330円・税別)。最近でこそ人気のこの2品ですが、こちらは先駆けです。

京都でよく見かける「出し巻きサンド」は食パンを使っているものが多いですが、こちらでは以前NYで大流行した“スライダー”というミニバーガーに使うバンズを使っています。そのバンズは、近所に本店がある大人気の「ル・プチメック」製です。

白ゴマがのったやわらかいミニバンズには、ぶ厚い出し巻き玉子が!ソースは辛子マヨネーズかおろし醤油の2種から選べます。和風のおろし醤油にしてみました。

出し巻き玉子はしっかりとだしがきいています。玉子焼きにだしが入るだけで、断然おいしさが変わってくるんですよね。だしの威力たるや!おろし醤油がさらに和の風味を添えています。それをアメリカンなバンズでサンドするのがこちらならでは。バンズにだしがしみ込んでいるのもおいしい!

禁断の味わい!?「あんバターサンド」

「あんバターサンド」も今でこそ全国で人気ですが、こちらも2015年の開店当初からあるメニューです。久しぶりに訪れて記憶が薄れかけていましたが、バターはこんなに厚かったかしら?とちょっと驚き!粒あんとこの厚切りバターがサンドされた見た目にそそられます!

ガブリ!といただくと、これはなかなかに“禁断”の味わい。やわらかく甘さ控えめの粒あんと、ちょうどよい溶け加減でほんのり塩気のある濃厚なバターとのマッチングは、まさしく“やみつき”になりそうに魅惑的!カロリーはかなり高そうですが、また食べに行きたい!

ドリンクは「ほうじ茶ラテ」(600円・税別)にしてみました。京都の老舗・一保堂茶舗の“ほうじ茶”とミルクという妙なる組み合わせ。ほうじ茶の香ばしい香りがほんのり、ミルクとも違和感なくマッチしています。このサンドイッチを味わうにはふさわしいと思います。ちなみにマグカップの牛の絵は、北野天満宮の神様が牛のお使いであることにちなんでいるそうです。

老舗とのコラボスイーツやこだわりドリンクも

ほかにもこちらでしか味わえない魅惑的なメニューがあります。NYブルックリンで人気の「nunu chocolates(ヌヌ チョコレート)」と近所の北野界隈にある老舗和菓子店とのコラボスイーツです。

「nunu chocolates × 千本玉寿軒」のボウロをチョコレートでコーティングした「CHOCO-BOURO」と、あっさり風味の生地にチョコレートを散りばめた「KITANO-BROWNIE」、お餅でチョコレート入りのあんこをくるんだ「nunu chocolates × 長五郎餅本舗」の「チョコレート大福」。どちらも個性的でそそられます。今回はランチがてら訪れたのですが、次回はカフェに寄ろうと思います。メニューはこちら

吟味されて選ばれたバーボンやジン・トニックもあります。バータイムがないのが残念です。このNYをも思わせる空間で一杯いただけたら至福でしょうね。3月上旬に訪れたのでまだ冬仕様でしたが、季節のドリンクも見逃せません!

そして外せないのがこだわりのコーヒー。カフェラテやマキアートなどエスプレッソ系のコーヒーには、NYブルックリン生まれのロースターカフェ「Cafe Grumpy」の豆を使っているそう。シングルオリジンには同じくブルックリン「PARLOR COFFEE」の豆を使用。コーヒー、スイーツ、サンドイッチはテイクアウトできます。

洗練されたデザインのカップ&ソーサー、グラス、オリジナルのトートバッグなども購入できます。

ロンドンで生まれ育ち、現在はNYブルックリンを拠点に活動しているアーティスト・Kaye Blegvadさんのユニークな作品も販売されています。

厳選した素材を活かし、それぞれのメニューにこだわりがあり完成度が高いのです。センスがよく洒落ていて、目にもおいしい数々を味わえます。空間やインテリア、雑貨にも一貫した世界観が感じられます。

北野天満宮や西陣界隈の散策途中に立ち寄るのにおすすめです。京都旅行で訪れるのなら、テイクアウトできるスイーツはレアなお土産として喜ばれるはずです。

knot cafe

住所:京都市上京区今小路通七本松西入東今小路町758-1

電話:075-496-5123

営業時間:10:00〜18:00

定休日:火曜日(25日が火曜日の場合は営業)

URL:http://knotcafe-kyoto.com/

[All photos by Yo Rosinberg]

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