近未来的! なのに市販版そっくり!? 三菱が発表した東京モーターショーのデリカD:5コンセプトカーが絶妙な格好良さだった

2005年の東京モーターショーでに三菱が発表した「Concept-D:5(コンセプト・ディーファイブ)」は、その後販売された「デリカD:5」の原型となったコンセプトカーだ。無駄なものを削ぎ落としたシンプルで未来的かつ挑戦的なデザインに、当時としてはかなり先進的な安全装備を備えた三菱の意欲作、Concept-D:5の全貌を写真と共に紹介しよう。

三菱 Concept-D:5

5代目デリカを示唆する三菱の意欲的コンセプトカー

Concept-D:5は2005年の東京モーターショーで三菱が発表したコンセプトモデルだ。

D:5の「D」は、三菱の人気ワンボックスワゴン「デリカ」の「D」で、2007年に登場する5代目デリカ「デリカD:5」に繋がるコンセプトモデルとなった。

三菱 デリカD:5(2007年モデル)

走破性や堅牢さを存分にアピールする外観

シンプルで直線的にまとめられた外観は、かなり近未来的で挑戦的なデザインではあるが、ひと目でデリカと分かるデザインだ。高い車高に加えて、斜めにカットされた前後のボディ下部がオフロードでの走破性の高さを主張する。

さらに、力強さを引き立てている超偏平の大径タイヤは、超偏平でありながらオフロードも走れるデリカならではの仕様だ。

三菱の方向性を示す先進装備

Concept-D:5には、当時としてはかなり先進的な数々の安全装備を搭載していたのも注目ポイント。

車両周辺の障害物を10個ものセンサーで検知する「車両周辺監視システム」。さらに走行車線を自動でキープする「レーンキーピングアシスト」や、前車との車間を確保する「アダプティブクルーズコントロール」まで搭載されている。

残念ながら2007年発売のデリカD:5には搭載されなかったが、今後の三菱の方向性を示す意欲的なコンセプトカーだった。

実車に通じるデザインのインパネ

内装はコンセプトカーということもあり、シンプルながら、かなり近未来的な印象だ。ただ、実際に発売されたデリカD:5にも通じる部分も随所に見受けられる。

三菱 デリカD:5(2007年モデル)

例えばシフトノブはセンターパネルに配置され、三菱の4WDのインパネデザインの特徴である水平基調のデザインを採用。この水平基調のデザインは、「ホリゾンタル アクシス」と呼ばれ、悪路でも車体の傾きを認識しやすくなり、ドライバーに安心感を与える効果がある。

© 株式会社MOTA