喫煙少年を注意、つかみ合いになり殴る 巡査部長を書類送検

滋賀県警本部

 喫煙していた少年(15)を殴ってけがを負わせたとして、滋賀県警が2日に県内の警察署の50代の男性巡査部長を、傷害容疑で書類送検していたことが20日、県警への取材で分かった。巡査部長は2日付で所属長訓戒処分を受け、依願退職した。

 県警監察官室によると、元巡査部長は休日だった3月15日午前9時ごろ、大津市内でたばこを吸っていた少年を発見。未成年とみられたため、喫煙をやめるよう注意したところ、つかみ合いになり、先に少年の額を手で1回殴り、全治4日間の軽傷を負わせた。少年は元巡査部長の顔を殴り返し、鼻骨骨折の重傷を負わせたという。

 元巡査部長は当日に上司に経緯を報告。「喫煙をやめるよう注意したが、反抗されたので手を出してしまった。少年に謝罪したい」と話したという。県警は発表対象に当たらないとして公表していなかった。同室は「職員に対する職務倫理教養を徹底する」としている。

 県警は、この少年を今月2日、元巡査部長に鼻骨骨折を負わせたとして、同容疑で書類送検した。

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