「ノーマスクピクニック」一転中止 参加予定者が怒りの反論

マスクをしない人への視線はさらに厳しくなっている

ゴールデンウイークに全国各地で計画されていた「ノーマスクピクニック」が中止となったことが、東京五輪・パラリンピックに飛び火する!? マスクをせずに公園でピクニックを楽しもうという呼びかけに、ネットでは批判が殺到。それゆえ20日に中止決定となったが、参加予定者からは物言いもあるようで…。

ピクニック開催を告知していたサイトによると、「予期せぬ形での拡散・報道により、個人的な誹謗中傷なども多く見られたため、参加者の身の安全を考慮した結果、今回の企画においては全面中止とさせていただきます」と説明されていた。

また、企画意図にも言及。「お互いの表情が見えないことで心身に悪影響が出ている子ども達、マスク依存症になってしまった子ども達、今まさに顔認知を養っている赤ちゃんのために、マスクのない世界に少しでも居させてあげたい。これが企画者・賛同者の想いです」

イベントは5月1、2日に全国各地の公園で予定され、告知サイトで呼びかけが行われていた。ネットで話題になると、新型コロナウイルスの第4波が叫ばれる中ということもあり、開催に否定的な意見が集まっていた。

会場に選ばれてしまった公園を管理する自治体の担当者は中止決定前、「当日の公園の見回りを強化して声かけの人員を増やすことを考えています」とGW返上を覚悟していた。それが一転、突然の中止発表となったが、同担当者は「いまだ主催者と話もできておらず、当日に何もしなくてもいいとはならない」と一定の警戒をするという。

一方で、ノーマスクピクニックに参加を考えていた関東在住の40代会社員男性はこう訴える。

「主催者の主張に共感しています。屋外だし、距離を取れば感染しませんよ。私はマスクをしていない女性の素顔が見たかったからピクニックに参加しようと思っていたのですが、残念です。また企画してほしい」

また、イベント開催に批判が集まったのは第4波が原因だとする。「ここ2週間ほどでマスクをしてない人への視線がさらに厳しくなってきました。これまで注意してくるのはヤカラのようなオッサンばかりでしたが、昨日は銀行員みたいな紳士からも注意されました」(前出の男性)

どうしても納得できないことがあるという。「ノーマスクでのピクニックは批判にあって開催できませんでしたが、ピクニックすらできないのにオリンピックが開催できると思えません。選手たちは競技中にマスクをしませんよね? 選手たちにもマスクさせる気ですか?」(同)

果たして東京五輪・パラリンピックまでに感染拡大を抑えることができるのか。

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