エンゼルスの大谷翔平投手(26)は20日(日本時間21日)の本拠地アナハイムで行われたレンジャーズ戦に先発し、4回を投げ、1安打無失点、7三振7四死球で勝敗は付かなかった。防御率1・04。打者19人に80球でストライクは37球と制球力に不安を残した。
右手中指のまめの影響で4日(同5日)のホワイトソックス戦以来の登板は投手に専念した。初回、先頭カイナーファレファを遊ゴロに打ち取ったが、制球が落ち着かず3連続四球で満塁のピンチを招く。しかし、5番ソラック、6番カルフーンをスプリットで連続空振り三振と無失点で切り抜けた。
2回は先頭トレビノをスプリットでバットに空を空を切らせ3者連続空振り三振とするも、ガルシアは四球。しかし、クイックモーションの投球で盗塁死を呼んだ。9番ホルトに中前打されるもカイナーファレファをスプリットで空振り三振。
3回は5球で二死を取ったが、4番ローにストレートの四球を与えた。続くソラックは中飛に仕留めた。4回も二死から連続四死球を与えるも、カイナーファレファをスプリットで空振り三振。球数が予定の80球に達し、この回でマウンドを降りた。
4日の今季初登板ではMAX101・6マイル(約163キロ)を記録したが、この日は97・7マイル(約157キロ)だった。最後まで制球は安定しなかったとはいえ、3回以降、カーブやスライダーでストライクを稼げたことは収穫だろう。2018年5月20日のレイズ戦以来の1066日ぶりの白星はならなかったが、次回へのお楽しみだ。リアル二刀流で出場し、三振の山を築き、自らのバットで祝砲を打ち上げてもらいたい。