GTA、スーパーGT第2戦富士の参加条件を発表。特別BoPから“通常”の参加条件に

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは4月19日付けで、5月3〜4日に静岡県の富士スピードウェイで開催されるスーパーGT第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE』の参加条件を発表した。

 さまざまな車両が参戦するスーパーGTでは、すべての車両について性能均衡化のため、性能調整が実施される。この調整は特定の車種、または特定の競技車両に対して不定期に実施することができるが、事前に告知され、各車はその性能調整が記された参加条件に従いレースウイークに臨むことになる。

 2021年は4月10〜11日に開催された第1戦岡山で幕を開けたが、GT500クラスでは、この岡山で性能抑制のために採用された特別BoPにより、燃料流量リストリクターは90.2kg/hという数値が採用されていたが、迎える第2戦富士では通常どおりの95.0kg/hが採用される。

 GT300クラスでも第1戦岡山では特別BoPが採用されており、GT300規定車両は35〜36kg、GT300マザーシャシーでは33kg、FIA-GT3車両ではターボ車が51〜52kg、ノンターボ車には37〜39kgのウエイトが助手席部のサクセスウエイト搭載位置に積まれていたが、第2戦富士ではこれらの特別BoPは項目が取り除かれている。

 具体的な参加条件については、GT300クラスではFIA-GT3車両はSROモータースポーツ・グループとの提携によりSROが定めるコース別に沿ったBoP数値が採用される。一方GT300規定(2020年までのJAF-GT規定)、GT300マザーシャシーについては、2020年までの富士での数値が比較対象となる。

 GT300規定車両は、2020年まではBoP重量が+25kgだったが、2021年は31号車トヨタ・プリウス以外は+50kgになっている。なお、この数値は第1戦岡山でも同様だ(31号車は別途ハイブリッド重量がある)。またGT300マザーシャシーは、2020年までは富士でのBoP重量は35kg、富士以外のコースでは65kgだったが、2021年は第2戦富士については86 MCは50kg、エヴォーラMCは60kgとなる。第1戦岡山ではこの数値は86 MCは70kg、エヴォーラMCは80kgだった(それに加え特別BoP重量を積んでいた)。

 2021年第2戦富士は、ひさびさの500kmレースとなる。どんな勢力図となるか楽しみなところだ。

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