欧州SLへの反発がスポンサーへの“不買運動”に発展 JPモルガンに矛先

ファンは各地で反対の声を上げている(ロイター)

反対の声が相次いでいる欧州スーパーリーグ(ESL)の支援企業に対して〝不買運動〟が起きている。

ESLを巡っては世界中から大きな反発を招いているが、実現阻止へ向けてファンが立ち上がった。

米メディア「ビジネスインサイダー」は「ツイッターで、多くのサッカーファンがJPモルガンのボイコットを呼びかけた」と報道。「あなたの銀行がJPモルガンの場合、お金を他の場所に移す必要がある」「スーパーリーグにノーと言いましょう」などといったファンによる投稿を紹介した。

ESLに巨額の開催資金を提供しているJPモルガン・チェースは米の大手投資グループで、系列の金融機関に口座を持っている団体や個人に、口座解約を求める動きが広まっているのだ。

また同メディアは「ファンはさらに、アマゾンとESPNに矛先を向けて、スーパーリーグの試合を配信するサービスへのボイコットを求めた」と指摘。

「テレビチャンネルの選択を拒否して彼らがお金を稼ぐことができなければ、貪欲なクラブはすぐに(ESL実現への)意欲を失う」とした。

ESLが実現した場合はアマゾンプライムによる配信や、ESPNの放映権取得が取りざたされており、そちらにもファンが抗議運動を向けた形だ。

こうした動きに対して「アマゾンプライムビデオスポーツ」は「ファンの懸念を理解し、共有している」とコメント。同社は現時点でESLへの明確な関与を決定していないと強調した。

ファンによる抗議活動がスポンサー企業にも向けられ、ESLはさらに崖っぷちに追い込まれそうだ。

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