慶大SFC、授業を再度全面オンライン化すると決定 学内での感染拡大を受け

湘南藤沢事務室は21日、総環政メ設置の全授業を当面の間完全オンラインに変更するとkeio.jpおよび公式サイト上で発表した(PDF)。

これは、19日に大学が発表した、体育会所属の学生および関係者ら26名が新型コロナウイルス感染症に感染した件を受けた対応となる。「これ以上の感染症の発生を回避し、地域の医療システムに過剰な負担をかけないレベルに感染者の発生を抑えるという社会的義務を果たすために、感染防止対策を一層強化する必要があり」、そして「キャンパス関係者に感染者が続発していると推定されることから」今回の措置が決定したという。

遅くとも30日(金)から完全オンライン化

21日にSFCの活動制限レベルはレベル2から3へと引き上げられた。これに伴い、遅くとも28日(水)までに全てのオンキャンパスでの講義を終了し、30日(金)以降は全てオンラインでの実施となる(なお、29日(木)は祝日のため授業が予定されていない)。SFCの活動制限レベルの指針では、「レベル変更後2週間以内は緩和方向に再度変更してはならない」とされており、少なくともゴールデンウィーク明けまではレベル3が継続されるとみられる。

28日(水)まではオンキャンパスの場合も 教員からの連絡をよく確認しよう

なお、28日(水)までの1週間は授業によってはオンキャンパスで実施する場合もあるということだ。SOLやメール、keio.jp等での連絡をよく確認しよう。

今学期の授業実施形態については春学期開始以前より「塾生の皆さんの安全を最優先に考え、授業形態等を変更する可能性があります」とされていた一方、20日には塾生サイト上に掲載された2021年度春学期の授業についてと題するメッセージで「今後状況が急速に変化した場合、授業形態の変更等の新たな対応を行う可能性が」あると発表されたばかりだった。

新学期が始まり多くの学生がキャンパスで自由に活動する姿が約1年ぶりにみられた今学期だが、第2週が終わるこのタイミングで早くも完全オンラインに移行されるという残念な形になってしまった。

SFCの活動制限レベル一覧(公式サイトより引用)

キャンパスへの入構制限

キャンパスへの入構は、活動制限レベル2の時より注意が必要となった。「教育・研究活動を維持するための基本方針」の「キャンパスへの入構」によると、以下の制限が課される。

  • 教員、学生とも入構可能。ただし学生の入構は研究活動に限り、かつ最小限。
  • 必ず「特設ゲート」にて検温をする。
  • 夜間残留は禁止。

メディアセンターの時間短縮は変わらず

新型コロナウイルス感染症対策の維持を前提に、メディアセンターはこれまで通り短縮して開館される。開館時間の詳細は、湘南藤沢ディアセンターの開館カレンダーに掲載されてあるので、随時チェックしよう。

メディアセンター以外の施設の利用条件についてはこちらを確認してほしい。

研究活動は制限せず"最小限"にするよう要請

キャンパス内での研究活動は引き続き教員・学生ともに可能だが、新型コロナウイルス感染症に対する最大限の配慮をした上で行わなければならない。また、キャンパス外での研究活動では「最大10名以内を目安とし、コンタクトトレーシングの記録や十分な感染予防策をを講じてください。」と、上記同様「教育・研究活動を維持するための基本方針」で注意を促している。

オンライン以外の課外活動は控えるように

サークル等の課外活動については、対面による活動は全面的に控えるように強く要請されている。オンライン以外の活動がどうしても必要な際は、所定の手順に従って申請し、可否が検討されるそうだ。手順については「新型コロナウイルス感染症への対応(塾生向け)」に掲載されているので確認しよう。

感染が疑われる場合、もしくは罹患した際の対応

感染が疑われる段階で、新型コロナウイルス感染症の性質上、いち早く総環政メの執行部が感染者情報を把握し、対処方針を決定する必要があるので、以下の方針を遵守してほしい。

1. 毎日体温を測定し、37.5度以上の発熱、咳や身体のだるさ、息苦しさ、嗅覚・味覚に異常を感じるなどの症状の有無を確認してください。 2. 自分や同居する家族等に上記の症状がある場合は、キャンパスへの登校も含め外出を控えてください。 (「教育・研究活動を維持するための基本方針」より)

罹患した場合、慶應義塾大学保健管理センターのWeb上で状況を連絡しよう。詳しい情報も同様のURLで確認できる。

また、登校ガイドで、体調不良の場合に、登校できるかできないか確認するための流れが載っているので、感染の疑いがある時に活用してみよう。

塾生として責任のある言動を

今回のアナウンスでは、これまで学生向けのアナウンスにはなかった感染者に対する嫌悪・偏見・差別的言動への注意喚起が盛り込まれている。「感染しない、感染させない」ことに留意しながらSFCのコミュニティに属する塾生としての責任のある行動が求められている。

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