ジョニー・デップ念願の映画化 水俣病撮ったカメラマン描く 「MINAMATA」9月公開決定

© Larry Horricks

ジョニー・デップが製作も手掛けた主演最新作「MINAMATA(原題)」が、9月に劇場公開されることが決まった。

「MINAMATA(原題)」でジョニー・デップが演じるのは、写真家のユージン・スミス氏。ユージン・スミス氏は、妻のアイリーン・美緒子・スミス氏とともに、1975年に写真集「MINAMATA」を発表し、世界に水俣病の存在を知らしめたカメラマン。ユージン氏の遺作となった写真集「MINAMATA」を基に、ジョニー・デップ自身が長年の憧れていたというユージン氏を、自身の製作・主演で映画化を実現した。

映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージン氏が、当時の妻アイリーン氏とともに水俣を訪れ、1971年から1974年の現地で暮らし、人々の日常や抗議運動などを、何百枚もの写真に収めていく日々がドラマチックに描かれる。「彼(ユージン氏)は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語るジョニー・デップが、傷ついた写真家が再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていく生きざまを体現する。

共演には、ビル・ナイのほか、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子などが参加。音楽は坂本龍一が手掛けている。

【作品情報】
MINAMATA(原題)
2021年9月、TOHOシネマズ 日比谷他 全国公開
配給:ロングライド、アルバトロス・フィルム
© 2020 MINAMATA FILM, LLC

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