「ハチャメチャな方だった」チャーリー浜さん追悼秘話が続々

亡くなったチャーリー浜さん

「~じゃ、あ~りませんか」「ごめんくさい、これまったくさい、あ~くっさ」などのギャグで一世を風靡した吉本新喜劇座員のチャーリー浜(本名・西岡正雄)さんが18日午後6時41分、呼吸不全と誤嚥性肺炎のため、大阪市の病院で死去した。78歳だった。葬儀・告別式は近親者で行った。

高校卒業後に作家の花登筐が主宰する劇団「笑いの王国」に入って芸を磨き、1962年に吉本新喜劇に入団。七三分けの髪形と黒縁めがねのスタイルで、キザな役を演じて人気を集めた。「~じゃ、あ~りませんか」のギャグは91年、新語・流行語大賞の年間大賞にも選ばれた。

後輩の川畑泰史は「むちゃくちゃなエピソードも多い方」、すっちーは「ハチャメチャな方だった」としのんだように、浜さんは芸人の間でも“型破り”だったという。

「サバンナ」の高橋茂雄は本紙の連載「スクープ連発!! 高橋スポーツ」で、カンペを見ながら演じた浜さんが、本番で謎の言葉を話しだし、周囲を困惑させたというエピソードを披露。理由は浜さんが横書きのカンペを縦読みしていたためだった。

浜さんは「とにかく怖かった」との声が多い。芸能関係者が「おしぼりを差し出したら『何やってんねん!』と急に怒られたりとか、キレるポイントがさっぱり分からないので、どうしていいのか分からなかった」との声も聞かれた。

一方で「後輩の面倒見はすごい良かったですし、現場もピリッとするので、社員さんからめちゃくちゃ信頼されてましたね」と同関係者は語る。

現在、新喜劇の座長を務める小籔千豊は「教えていただいたり、怒られたり、褒めていただいたり、励ましの言葉をかけていただいたり、むちゃなお願いも快諾していただいたりと、僕は大変お世話になりました」と感謝した。

お茶の間を喜ばせたコメディースターがまた一人、この世を去った。

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