収容所脱走者のレポートが12万人の命救う オスカーノミネート作「アウシュヴィッツ・レポート」公開決定

第93回(本年度)アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされているスロバキア映画「アウシュヴィッツ・レポート」が、7月30日より劇場公開されることが決まった。

「アウシュヴィッツ・レポート」は、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所からの脱走者による報告書が、12万人の命を救った実話を元にした作品。1944年の収容所で遺体の記録係をしていたスロバキア人のアルフレートとヴァルターは、多くの人々が殺される収容所の実態を外部に伝えるために脱走。同じ収容棟の囚人らが何日も寒空の下に立たせられるなど過酷な尋問に受ける中、仲間の思いを背負った2人はなんとか収容所の外に脱走し、ひたすら山林を国境に向けて歩き続ける。奇跡的に救出された2人は、赤十字職員に収容所の実態を告白し、レポートにまとめる。

「オフィーリア 奪われた王国」のノエル・ツツォルと新人のペテル・オンドレイチカが、脱走する2人のスロバキア人を演じている。2人を救済する赤十字職員を演じているのは、「ハムナプトラ」シリーズのジョン・ハナー。監督は、スロバキア人のペテル・ベブヤクが務めている。

公開されたポスターでは、アウシュヴィッツ収容所から脱走する主人公の姿が大きく描かれ、「ホロコーストの真実を世界に伝える」というコピーとともに、脱走者の強い意志と必死さが表現されている。

【作品情報】
アウシュヴィッツ・レポート
2021年7月30日(金)、新宿武蔵野館 ほか全国順次公開
配給:STAR CHANNEL MOVIES
(C)D.N.A., s.r.o., Evolution Films, s.r.o., Ostlicht Filmproduktion GmbH, Rozhlas a televizia Slovenska, Ceska televise 2021

© 合同会社シングルライン