韓国メディアがまた暴論 五輪男子サッカーと福島第一原発問題絡め〝歓迎〟

韓国メディアの暴論は東京五輪でも相変わらず

韓国メディアが東京五輪の男子サッカーの組み合わせ抽選を受けて「放射能の危険を避けられた」と福島第一原発問題を持ち出して同国代表の試合会場に注目している。

B組に入った韓国は7月22日にニュージーランド、同25日にルーマニアと茨城・鹿嶋で、28日に横浜に移動してホンジュラスと対戦する。

強豪不在の組に入り「歴代最高の組み合わせ」と韓国では1次リーグ突破に楽観論が広がっているが、同時に決定した試合会場も歓迎。その理由は意外なものだった。

韓国メディア「OSEN」は「韓国代表が競技を行うスタジアムは、東京から遠くなく移動距離も最も短い。移動距離が最も遠い札幌と、放射能の問題がある仙台地域まで避けることができて最適な組み合わせの結果を得た」と指摘。東日本大震災で事故が起きた福島第一原発問題を持ち出して、五輪のサッカー競技の会場に入っている仙台がまるで放射能による〝汚染地域〟かのように暴論を振りかざし、そこでの試合を回避できたと〝歓迎〟しているのだ。

こうした論調は韓国で決して一部のものではない。欧州4大リーグやJリーグの放映権も持つ同国の大手放送局「SPOTV」も、東京五輪の試合環境について「猛暑の夏で体力の管理をしっかりしなければならない辛さがある。さらに新型コロナウイルス感染症のまん延状況、さらに放射能の危険や地震という自然災害の可能性まで一緒に考えなければならない」と放射能の危険性を強調している。

こうした報道の背景にあるのが、日本政府による放射性物質を含む汚染水の海洋放出決定に対する韓国内での反対運動の高まり。同国紙「忠南日報」によると地方議会が「海洋放出決定を直ちに撤回しない場合、日本産水産物の全面輸入禁止はもちろん東京五輪の参加を拒否せよ」と要求。他にも各地で東京五輪のボイコットを政府に求める抗議活動が起きて連日大々的に報じられている。

韓国は男子サッカーで金メダル獲得へ期待が高まる一方で、東京五輪の参加には反対ムードが高まっているようだ。

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