【大相撲】朝乃山が正代に10勝5敗 合同稽古で手応えも〝自己採点〟は夏場所の「結果次第」

正代を突き落としで転がす朝乃山

大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を控えた22日、国技館の相撲教習所で合同稽古が行われた。大関朝乃山(27=高砂)は大関正代(29=時津風)と15番取って10勝5敗。左上手を意識した内容に「これが自分の形だと思う。しっかり身につけて初日に向かいたい」と語った。

合同稽古最終日に再び胸を合わせた。2大関による三番稽古は3日ぶりで、朝乃山は「お互い体も慣れてきているし(相手の)圧力も伝わってきた。僕も初日(19日)に比べると体が動いてきていると思う」と手応えを口にする。

4日間の稽古では正代の他にも小結御嶽海(28=出羽海)、幕内明生(25=立浪)を相手に汗を流し「勝ち負けじゃなく内容のいい相撲が取れた」と充実の表情を見せた。ただし、真価が問われるのは、あくまで本場所。大関は「あとは(夏場所の)結果次第」と気を引き締めた。

新型コロナ感染拡大の影響で東京、大阪などは3度目の緊急事態宣言が発令される見込み。一方、朝乃山は地元・富山でも「(感染者が)ちょっとずつ増えてきているみたい」と心配そうに話す。

それでも「テレビの前で応援してもらうからには、15日間精いっぱい力を出しきってお客さんが喜ぶような相撲を見せたい」。看板力士として存在感を見せつけるつもりだ。

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