ウイリアムズF1が『キャプテン・トム・ムーア・100チャレンジ』に参加。100回のピットストップに挑戦

 ウイリアムズは、『キャプテン・トム・ムーア・100チャレンジ』へ参加し、第3戦ポルトガルGPの週末の3日間で100回のピットストップを行うことを目指している。

 今年2月に100歳で亡くなった退役軍人のトム・ムーア氏は、イギリスが新型コロナウイルスの影響によりロックダウンされている期間に、自宅の庭を歩いて100周することで3800万ポンド(約57億1500万円)という驚異的な額の寄付をNHS(国民保険サービス)のために集めた。彼は同国で感動を呼び、真のヒーローとなった。

 4月30日にはキャプテン・トムの101回目の誕生日を記念して、キャプテン・トム財団は人々に100という数字をもとにした何かしらの挑戦をし、任意の慈善団体のために寄付を集めることを呼びかけている。

 そのためウイリアムズ・レーシングは、ポルトガルGPの週末の3日間に100回のピットストップを完了することを目指している。ピットストップはポルティマオのトラックサイドのチームと、グローブのファクトリーのスタッフが行う。ウイリアムズの刺激的な挑戦によって集められた寄付金は、チームの公式チャリティである脊髄損傷協会(SIA)に送られる。同協会はイギリスで脊髄損傷を抱える5万人の人々に情報とアドバイス、サポートを提供している。

「キャプテン・サー・トム・ムーアは世界中の何百万人という人々に影響を与えた。彼の希望についてのシンプルなメッセージである『明日は良い日になるだろう』はパンデミックの最中にある世界中の多くの人々に慰めと喜びをもたらした」とウイリアムズのCEOを務めるヨースト・カピートは語った。

「誰にとっても難しい時期が今も続いている。我々はこの機会に彼の思い出のために何かをしたいし、非常に価値のある目的のために寄付を集めたいと思う」

「チームとして、我々はピットストップに高い誇りを持っている。だからこれはチームにとって素晴らしい挑戦になる。コースとファクトリーの両方で力を合わせて達成するのだ。我々は非常に楽しみにしている」

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