珍しい野鳥「ソリハシセイタカシギ」 福江島に飛来 反り上がったくちばし特徴

福江島で見つかったソリハシセイタカシギ=五島市内(吉田竜成さん撮影)

 長崎県五島市の福江島に、日本では珍しい野鳥「ソリハシセイタカシギ」が飛来し、市内の会社員、吉田竜成さん(33)が撮影した。
 同市の鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンターによると、体長約43センチで反り上がった細いくちばしが特徴。中央アジアや欧州で繁殖し、中国南部やアフリカなどで越冬する。市内では15年ほど前に確認されて以来という。
 吉田さんは、同市岐宿町で3月末から4月初旬にかけて撮影、観察した。くちばしの先端が、くぼみ割れているように見える。複数の鳥類専門家の話を総合すると、くちばしの様子は種の特徴ではなく、こうなった原因は分からないという。
 吉田さんは「珍しい鳥で、正面から接近した資料もあまり見られないので、撮影できてうれしい」と話した。

くちばしの先端に縦の線が見られるソリハシセイタカシギ=五島市内(吉田竜成さん撮影)

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